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    November 05

    ベストヒット一途バカReprise

    今回の一途にバカ騒ぎはまだまだ続きます。
    そして今回は4度目のベストヒット一途バカです。
    読者の皆さんから教えていただいた素敵なMusicをお届けします。
     
    では、まずは不肖、下克上から参ります。
     
     
    僕が大好きなフォークデュオ、野狐禅です。
    竹原ピストルの男っぽい声が歌う、男臭い切なさ、虚しさ、侘しさ。
    濱埜宏哉が奏でる哀愁漂うピアノ。
    2人が生み出すどこか寂しげな世界が僕の心に響きます。
    この曲はなぜか涙が滲む。そんな曲です。
    続いても野狐禅。これまたいい歌です。
    仕事が終わった帰り道、この歌を聴くとずいぶん励まされました。
    温かい寂しさとでも言いますか、そんな独特の温かさがこの歌にはあると思います。
    でもこんな軽快な歌もあったりします。
    惜しむらくは、今年の4月に解散してしまったこと。
    こんなに熱い歌を送り出せるアーティストが減ってしまうのは実に残念です。
     
     
    さて続いてはtsubomiさんが今回の企画のために選んでくれたアーティストです。
    the pillowsです。
    せっかくですのでtsubomiさんの熱いコメントを引用させて頂きます。
     
    私のお気に入りのCDは
     
    the pillows 『OOPARTS』 です!
     
    やっぱりな。。。といったとこでしょうか^^
    先日の10/14に出たばかりのNew Album
    現在ヘヴィロテ中★
     
    『OOPARTS』 は Out Of Place Artifacts の略で
    ”時代にそぐわない遺物”
    という意味だそう
     
    前作の『PIED PIPER』のイケイケRockとは違って
    少し落ち着いた、でもちゃんとpillows Rockな一枚
    聴けば聴くほど味が出る、聴けば聴くほど詩が胸に響いてくる
    pillowsの音楽ってそんな感じです
     
    これまでは割と、孤独感や夢を追いかけてる系の詩が多いかなといった印象ですけど
    今回はそんなガツガツした(?)詩がなかったな~って思います
     
    というのも
    今年は彼らにとって20周年の年
    なかなか売れずに試行錯誤しながら辿り着いた20年
    そして21年目に突入
     
    シングル曲でもある
    「雨上がりに見た幻」は詩に山中さわおさんのストレートな心情が書かれていて
     
    足跡の無い道を選んで
    ずいぶん歩いたな
    荒野の果て 何処かにきっと
    足跡残ってる
    それだけが それだけが
    生きた証
    それだけが それだけが
    僕らの誇り
     
    同期のミスチルがバカ売れするのを横目に見ながら
    自分らの音楽を信じてやってきた
    そんな集大成の一曲
    泣けます!!
     
    『OOPARTS』は節目であり、新たな決意の一枚でもあり
    ある意味達観したのかな、と
    なのでガツガツもしてないんかな、という風に感じます
     
    20年もやってるとCDの枚数もそれなりに出ますが
    「Hello pillows Rock!!」と改めて思わせてくれます☆★☆
     
     
    ちなみに私がpillowsを知ったのは12年前
    3ピースがカッコイイ!って思わせてくれた最初のバンドです
     
    ギターの音もすごく好みで、心地良い
    さわおさんと真鍋さんのギターの掛け合いもGood☆・*:・゜d(*ゝ∀・*)b・*:・゜☆
     
    そういえば、pillowsはよくオルタナ系と言われていて
    今回のAlbumもオルタナ色が強いって言われてるんだけど
    いったいオルタナって何?!
    イマイチ・・・いや、全然分からないtsubomiであります(笑)(^~^;)
     
     
    というわけで、『OOPARTS』秋の夜長にピッタリの一枚かと思います
    発売からわずか数日、すでにお気に入りです♪
     
     
    以上、tsubomiでした
    熱いコメント、素敵なチョイス、本当にありがとうございます。
    ミスチルがバカ売れしてるのを横目に地道に頑張っているアーティストの方が、
    僕は人の心に届いてくると思います。
    ウルフルズも同じような感じですから。
    ミスチルは…綺麗事ばかり並べているように聴こえちゃうんですよね…。
    オーパーツというタイトルが1000年後もRockしてる名盤という決意の表れかなと思いました。
    ある種の不器用さがあるからこそ、人の心に届くんだと思います。
    だってみんな不器用ですから。
    ちなみにオルタナティブというのは、直訳すると、
    既存の概念に捉われないという意味です。
    要するにオルタナ系というのは、今まで存在していたどのジャンルにも当てはまらないRockということです。
    …が、もはやオルタナというジャンルと化しているので、
    本当の意味でオルタナという言葉を使える人はあんまりいないと思います…。
     
     
    続いてはBOOさんから届いたMusicです。
    全ては
    センスです
    パッと見た感じ
    わかいずらいですが
    すごいセンスのあることを
    してるんです。

    視線のずーっと先まで
    みえる人達が、すべて自分に視線を
    送っているって
    どんな感じなんだろう。

    彼の前では
    プレッシャーなんて言葉は
    あってないようなものだろう。
     
    BOOさんの仰るとおり、この人は100年に1人生まれてくるかどうかというくらいの
    素晴らしいアーティストですね。
    何万人、何十万人という人を興奮させ、感動させることができる。
    少なくとも日本にはいない。
    人間、1人の力なんてたかが知れているとは言うけれど、
    この人が持っているエネルギーは計り知れないと思う。
    今も走り続けるブルース・スプリングスティーン。
    僕も大好きです。
    そしてもう一曲。
    14~5歳のころ
    何かでこの曲を
    聴いた

    「feels like a haven」という
    リフレインだけがたよりだった
    それから十数年。

    改めてこの曲を聴いた感動たら
    なかったね。

    若いコは
    そういう体験あるのかな
    とのことですが、美しい曲で驚いてます。
    ニューウェイヴなのかなぁと探っています。
    ロキシー・ミュージックやXTCなどがこんな雰囲気の曲を作っているので。
    BOOさんの音楽に対する造詣や知識は尊敬に値します。
    そこらへんのCDショップ店員やDJより遥かに豊富です。
    気になる方はぜひブログをチェックしてみてくださいね。
     
    で、僕の場合、こんなに美しいものではありませんが、
    布袋さんがデヴィット・ボウイの『STAR MAN』をカヴァーしていて、
    僕は原曲も布袋Verも大好きなんですが、
    去年、東大寺で開催されたライヴで聴いたとき、二度と味わえないような感動を覚えました。
    何しろ満天の星空の下で1千年以上もの永い時を見つめてきた大仏様という神秘的なシチュエーションだったので。
    僕らは地球人という名の宇宙人なんだなぁとしみじみ思ったものです。
    ちょっとBOOさんの感動とは違うでしょうか…ね?
     
     
    美しいメロディ繋がりでこちらを紹介します。
    MondoGrossoで『Shinin』
    日本発のデジタルサウンド、たまらんですね。
    今や世界中でひっぱりだこの大沢伸一がメインサウンドを作ってるわけですが、
    癖の無いデジタルなので、テクノやハウスが気になる人はぜひ聴いてみてください。
     
    続いてはデジタル繋がりでこちら。
    JunoReactor!
    デジタルビーツに民族音楽を取り入れたりしている多国籍ユニットです。
    この『HOTAKA』はちょっと日本がテイストとして取り込まれている気がします。
    ギターリフがカッコいいんですよ、これ。
    物凄くセンスのいいサウンドを生み出すアーティストなので、
    デジタルが好きな人はマストアイテムかも。
    この曲はきっと聴いたことがあると思いますよ。
    これまたカッコいいです。
    気になる人はとにかくHMVに走れ。タワレコでもいいからダッシュ!
     
    デジタルサウンドが大好物の僕はこんなアーティストも聴いていたり。
    知っている人は知っている(当たり前だよなぁ。知らなかったらどうするんだよなぁ)
    APOLLO440です。
    ブレイクビーツ系では第一人者ですね。
    この人たちの音楽はどこかポップなんです。
    分かりやすく言うと、ゴキゲンな音楽なんです。
    デジタルの良さがわかりにくい方はAPOLLO440から入るといいかもしれません。
    あるいは、このおじさん。
    FatboySlimです。
    1人のおじさんが生み出すサウンドに世界中が夢中になります。
    そしてこの曲はある意味、日本の方が有名かもしれませんね。
    クリストファー・ウォーケンが妙ちくりんな踊りを繰り広げるPVですが、
    日本ではサラリーマンNEOというNHKの番組で宝田明さんが完璧に同じ振りをマスターして
    見事に踊っていました。
    クラブ・ハウス系のトップ・アーティストなので、あなたも虜になってしまいなさい!
     
    おっと、有名なアーティストばかり並べてしまいましたね。
    では、ここで僕がめちゃくちゃ気に入ってる新人を紹介します。
    メキシコ発ダブリン経由で世界に羽ばたいたRodrigo y Gabriela(ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ)
    もう観て聴いて圧倒されませんか?
    断言してもいいです。こんなギター弾ける奴、他にはいないです。
    元々、この2人はスラッシュ・メタル系のバンドに在籍していたのですが、
    なかなか芽が出なかったので、ストリートでこのスタイルへと変更。
    未だかつて無いパーカッシブなギターとテクニカルで美しい旋律を奏でるデュオが誕生したのです。
    そしてこの文章は僕がCDショップで働いていたとき、手書きで作ったPOPの文章を丸写ししたものです(爆)
     
    さてそれではそろそろお別れの時間です。
    ラスト、行きましょう。
    少し早いですが、もう街中でも流れていることですし。
    これを読んでくれている皆さんが笑顔でクリスマスを過ごせるといいな。
    大好きな人と、大切な人と、素敵なクリスマスをお過ごしください。
     
    それではベストヒット一途バカ、機会があったらまたお逢いしましょう。
    ちなみに一途にバカ騒ぎはまだ続きますので、お楽しみに。
     
     
    October 31

    一途ぶらり旅『トイカメラと大船へ』その2

    先日、新聞を読んでいたら深大寺にある神代寺植物園の薔薇が見頃との記事が出ていた。
    ちなみにややこしいけれど、蕎麦で有名なのは深大寺。近くにある植物園は神代寺。なぜか字が違う。
    数年前に訪れた際、ずいぶんと気に入ったので、また行きたいなぁと思いつつ、
    ちょっと不便なので腰が2トンくらい重くなっている。
    で、ここの薔薇を見たらすっかり落ち着いてしまったのである。
    だって見頃だったんだもん。こっちも。
    さっきまで雨が降っていたので、花びらがしっとり濡れていて、瑞々しい美しさ。
    キスするように接写してみました。
    この薔薇は、daenyさんに。
    ボルドー、赤、ピンク、レモン色、オレンジ、薄紫と色とりどりな薔薇。
    やっぱり薔薇は花の中でも別格。
    この薔薇は野郎どもに。
    雨あがりなので芳しい香りがあたり一面を漂っています。
    薔薇の香りって下手な香水より、はるかにいい香り。
    もし貴女が薔薇の香りを放っていたら、僕はきっとついて行っちゃう(爆)
    この薔薇はtsubomiさんに。
     
    薔薇園を後にした僕は、ややきつめの日差しを浴びながら、てくてくと。
    この日、ここで催されていたのは菊花大会。
    早い話がどんだけ立派な菊を咲かせられるかというもの。
    ま、若人である僕にはあまりご縁の無い世界ではある。うん。
    例えばこんな感じだ。
    打ち上げ花火を垂直に見たような感じ。
    菊と言えば黄色か白のイメージしかなかったので、これ見てびっくり。ピンクにオレンジ。
    ちょっと菊っぽくなくて綺麗ですね。菊と言えば仏壇のイメージなので、ちょっと払拭。
    こちら、県知事賞を受賞した作品です。クラゲみたいですね。
    っていうか、こういう品評会に出ている菊ってみんなクラゲみたいですね。
    我ながら身も蓋もないですね。そーですね(爆)
    そして僕は次の目的地へ。
     
    次に僕が目指したのは大船観音。
    電車やホームから見えるくらい巨大な観音様なので、
    一度、訪れてみたかったのだ。
    駅までほぼ戻ったところに入り口を発見。
    要するに駅からすぐなのであった。
     
    寺社仏閣特有の厳かな空気が僕を迎える。
    急な勾配を登ること5分。拝観料300円を払って、
    いざお参りに。
    階段を上ると…
    おぉ、『どなたですか』と言わんばかりにこちらを見ている。
    思わず『こんにちは』と言ってしまう穏やかなお顔。
    こちらが大船観世音さま。優しいお顔です。
    昭和2年に構想され、昭和4年から着工。
    しかし当時、世界恐慌だったため、寄付金が思うように集まらず、
    已む無く昭和9年に工事は中断。
    そして未完のまま23年間、放置されてしまいます。
    日中戦争、第二次世界大戦という背景を考えれば無理も無いでしょう。
    しかし戦後、昭和29年に大船観世音を再建すべく協会が発足。
    東京芸大の教授らを中心とした人々が修復を開始。
    昭和32年に起工式が行われ、昭和35年に落慶。
    実に30年以上の歳月をかけて、この観音様は完成したのです。
    人の想いってすごいですね。
    英霊が祀ってあるので、色々な意味で心穏やかになりました。
     
    近くに延命地蔵があったので、
    『女房さんが僕より長生きできるように』とお願いした。
    女房さんのお母さんは、女房さんが10歳のとき、ガンで他界してしまった。
    もうすぐ女房さんはそのお母さんと同い年になる。
    どうかお母さんの分も長く生きて欲しいと思う。
     
    そして境内には原爆慰霊碑と原爆の火がある。
    昭和45年に神奈川県原爆被災者の会がここに建立した。
    被爆地から被爆した地蔵尊の石と浦上天主堂の石が寄贈されている。
    恒久的平和を願う気持ちが、ここには強く溢れている。
    原爆の火というのは、山本達雄さんという方が、広島の陸軍野営部隊から、
    本隊へ向かう汽車に乗っていたとき、原爆が投下。
    街は一瞬で火の海になり、山本さんは市内に住んでいた叔父の安否を気遣い、
    市内を捜索しましたが、発見できず、8月15日の終戦に伴い、
    帰郷する前に形見を探そうと叔父の家周辺を掘ったとき、
    残り火がくすぶっていたので、これをカイロに移し、
    自宅に帰ってからは仏壇に灯しました。
    そしてこの火が絶えないように、囲炉裏や火鉢などに火を移し、
    なんと23年間、この火を護り続けたのです。
    そして昭和41年、新聞記者が訪れた際に、23年間、護り続けてきた想いを伝えました。
    『これは叔父の供養の火であり、原爆で亡くなった人々を弔う火であり、
    恒久平和を願う火であり、怨念の火なのです。』
    このことで原爆の火は初めて世に知らされることになり、
    昭和43年に山本さんのお宅から村役場に建立された平和の塔へと移されました。
    そしてこの平和の塔から分火されたものが、ここに今も灯っています。
     
    今もアメリカでは、原爆は正しい行為として教育されています。
    何の罪も無い人々15万人を虐殺した行為が正義であるはずはないのですが。
    アメリカ人の多くは原爆の実態を知りません。
    今もなお、後遺症に苦しむ人がいることも知りません。
    アメリカは未だに原爆投下に対する謝罪をしてはいません。
    しかしそんな国のリーダーは何もせずにノーベル平和賞をもらっていました。
    どうしてでしょうね?
     
    それでも観音様は優しく微笑んでいらっしゃいました。
    世の中が穏やかになることを誰よりも願っているんでしょうね。
     
    おみやげに大船観音モナカを買った。
    女房さんと食べよう。中に白玉が入っているんだって。
     
     
    駅に戻った僕は駅蕎麦で遅めの昼食をとって、桜木町へ。
    三脚を買ったのでまた観覧車を多重露光してみようと思いまして。
    日が暮れるまでぶらぶらして、いざぱちり。
    さて、どんな出来か。
    楽しみですな。
     
    旅にお金はいらない。
    思いつきと、記憶のアンテナを張り巡らせて、
    あとはひょいっと電車に飛び乗る。
    それが一途ぶらり旅。
    たまにはあなたもいかがです?
     

    一途ぶらり旅『トイカメラと大船へ』

    みなさん、こんにちは。
    去年の『一途にバカ騒ぎ』を振り返ると、
    京都、奈良へ。それから柴又、浅草へとアクティブでしたね。
    日ごろの僕は全日本出不精コンテストがあったら確実に入賞するくらいの出不精なので、
    去年という年を振り返っただけでも、出不精が改善されたように思います。
    だって東京ディズニーリゾートに3回も行ったしね~。
     
    さて今年はというと、大乱歩展のみなので、ちょっと出不精が復活?
    いやいや、そんなことはございません。
    単に失業者だからです(爆)
    でも出かけます。どうせ無くなるお金ですから有効的に消費しないとね。
     
    というわけで、色々と思案して神奈川県立フラワーセンター大船植物園へ行ってきました。
    大船というのは、横浜と鎌倉の間くらいにある街です。
    せっかくの秋なので、秋らしい写真が撮りたくなった僕は
    頭をぐりんぐりん回転させてこの場所を思い出したのです。
    ちょっとうらぶれた感が漂ってます(笑)
    僕がここを始めて訪れたのは24年位前。幼稚園の遠足でした。
    ちなみにその遠足、変なことばかり覚えています。
    その1、見送ってくれたオカンが僕に水筒を渡すのを忘れて手を振っていた。
    その2、走り回っていたら、誰かと出会い頭にぶつかり、唇をばっさり切った。
    要するに、あんまり楽しい記憶が無いのです。
     
    とはいえ、そんな大昔の話はどうでも良くて、
    入園料350円を支払い(安いなぁ)中へ。
    右回りに観て行くことにした。
    和風庭園がお出迎え。秋っぽくていいなぁとぱちり。
    侘びとか寂びとかそんなものが漂っているような気がする。錯覚かもしれんけど。
    それから僕は温室へ。
    入った瞬間、むせ返るような芳香に包まれる。
    ご覧の通り胡蝶蘭をはじめとした様々な蘭がお出迎え。
    ただ、蘭は昔、親父が育てていたことがあるので、僕にとっては珍しさはない。
    だから先に進む。
    と、ここでウツボカズラ発見!
    知っている人は知っている。これは食虫植物。
    つまり水や太陽だけじゃなく、虫を食べて栄養を摂る。
    このツボみたいなやつの底にいい香りのする液体が入っていて、その香りにつられてハエとかが入ってくる。
    と、上のふたがパタンと閉じて、溶かして食べてしまうというわけ。
    すごいよね、虫を食べるって。ちょっと怖いし。でかかったら人を食っちゃう気もするし。
    でも僕はこれが好き。一時期、育てていたこともある。
    ただ、このウツボカズラは温室にあるくらいだから、けっこうデリケートなのよ。
    だから結局、枯らしてしまった。
    中を歩いていると、ギャルの大好きなハイビスカスが。
    好きというわけじゃないのだけど、美しかったのでぱちり。
    さすが温室。バナナが生えてる。
    まだ青々としているから食べても美味しくなさそうだけど。
    地面から近いところに生えているあたり、食べてくださいと言わんばかりなのに。
    水の音と芳しい香り。吸い寄せられるようにたどり着いたのは睡蓮の池。
    僕は睡蓮が大好きなんです。水との調和が綺麗で、花自体も美しくていい香りだから。
    絵画に関しては無頓着な僕ですがモネの睡蓮が素晴らしい作品だということはわかるほど、
    僕は睡蓮が好き。
    マイナスイオン全開ですよ。
    三日月のような美しい黄色。その名もエルドラド。
    黄金郷という名に相応しいですな。
    露出を絞って水とのギャップをつけたのがよかったと思う(独り言)
     
    あ、僕の大好きなストレチア発見!
    ひっそりと控えめに、でも鮮やかに。
    いいよね、この花は本当に。
     
     
    温室の出口を彩るベゴニアたち。
    ここで外を見て愕然。
    なんとさっきまで晴れていたのに土砂降り…。
    天気予報は晴れ。当然だが傘は無い。
    このまま降っていたら僕はこの温室から出られないではないかっ!
     
    とはいえ、地団駄踏もうが駄々こねようが雨があがるわけではないので、
    黙って屋根の下でタバコを吸って雨があがるのを待ちました。
    ま、しばらくすればあがる感じだったので。
    何より、僕、超晴れ男なんで。
     
    案の定、20分ほどで雨はあがり、太陽がこんにちは。
    シェリル・クロウを聴きながら、目の前でぶ~らぶ~らぶらさがってるアレに接近。
    瓢箪!しかもあちこちでぶ~らぶらなのだ。
    ちょうど夕顔のトンネルみたいな場所だったので、瓢箪もぶ~らぶらだったのである。
    中には『た~んた~ん狸のき~ん…』と歌いたくなるような形状のものもあった。
    でもこれにお酒を入れて飲んだら風情ありますなぁ。
    ちょっと可愛いしさ。
     
    狸のきんた…じゃない瓢箪を撮影していたら、すっかり晴れて。
    綺麗なダリアがお日様を見つめていた。
    花びらがグラデーションみたいになっていてゴージャス感が出ているけど、
    上品な感じがするから、きっとセレブなんだろうね(笑)
    こちらは黄色のダリアちゃん。
    そして僕は今日のお目当て薔薇園へ。
    そして後半へ続く。
    October 27

    一途な写真展

    さて、今回は僕が日ごろ撮っている写真を発表させていただきます。
    と、いってもデジカメではなく、トイカメラです。
    早い話がフィルムカメラなので、ネガをCDなどに焼かないと、
    PCにアップすることができないのですが、
    写真をデジカメで撮ってアップしてみます。
    そして今日だけ僕のことを篠山紀信(しのやまじゃないよささやまだよ)と呼んでくれ!(笑)
    これが僕の相棒。BlackBirdFly。略してbbf。
    トイカメラには関心が無かったのだけど、これを見たら欲しくなった。
    だって二眼レフなんですよ、これ。二眼レフってライカとか高級アンティークしかないでしょ。
    ずっと二眼レフが欲しかったので、思い切って買いました。¥12600。お安いもんでしょ。
    ちなみにカメラの下についてるのは三脚です。
    自由自在に足が動くので、手すりに絡み付けたり、柵に絡ませて使うことができる優れもの。
    色も豊富なのですが、やっぱりカメラとコーディネートしないとね。
    写真をデジカメで撮影しているので、少し不明瞭ですが…
    どうです?この青い空。
    使っているフィルムがソラリス400というものなのですが、青に対する発色がすごくいいので、
    青空を撮影すると、より空が青くて美しいものになるのです。
    だからこんな写真を撮りたくなったり
    これ、青空に向けてシャッターを切っただけです。
    日本の空だってじゅうぶん、青いんだなぁって落ち着くんですよ。
     
    トイカメラが時折、マジックを起こすんです。
    これ、真夏の昼間なのに、夜みたいに暗いでしょ?
    トイカメラのおもしろさは現像すると予想外の写真が一枚、二枚、混ざってること。
    ちなみに撮影したのはヒトデだよん。
    なんじゃ、こら、ピンボケ?
    ノン!ノン!これは多重露光です。デジカメではなかなかできない芸当ですよ。
    多重露光というのは、同じフィルムの上に何度も映像を重ね撮りすること。
    フィルムカメラというのは、一枚撮影したら、フィルムを巻かないといけないんですが、
    これをわざと巻かずに同じフィルムで撮影する。
    と、最初に撮影した映像の上に、次にとった映像が重なった状態になるわけです。
    これは、打ち上げ花火を何度も多重露光したものです。
    万華鏡みたいな不思議な感じになるので、僕は好きなんです。
    これもそうです。クライマックスをバシバシっと多重露光。どーだ。壮観!
     
    これも多重露光。
    満開の桜の下で、僕が45度ずつ回りながら撮影しました。
    bbfとソラリスの組み合わせで空の青と桜のほのかな色が不思議な写真です。
     
    これはみなとみらいの観覧車。
    これも多重露光。
    不思議なことに河にまで色が写り込んでなんだからとっても幻想的な雰囲気になりました。
     
    長谷の大仏様。
    デジカメで撮るのとはまた違うぬくもりみたいなものがあります。
    夕陽を浴びた大仏様の赤とまだ青い空の対比が好きです。この写真は。
    東大寺の大仏様に比べると顔のつくりが丁寧で、ハンサムですよね。
    っていつも長谷の大仏様を取り上げると同じこと言ってる気がするな…はは…。
     
    では、最後に…僕のセルフポートレートを…
    顔は秘密だ。どこにでもある顔だけど。
    あなたの近くでボケっとバカ面してるのが僕かもしれないっすねぇ…(笑)
    ちなみに実際はこんなにストール巻き巻きしてないよ(笑)
    ポートレートのために3枚も巻きつけて暑かった(爆)
    しかも何度も撮りなおして(汁)
    僕、なにやってんでしょうね(爆死)
     
    というわけで、僕の写真展は楽しんでいただけましたでしょうか?
    そのうちネガをまとめてCDに焼きますので、
    その時に改めてクリアな映像でお届けしたいと思います。
     
    では、引き続き一途にバカ騒ぎをお楽しみください!
    October 26

    ベストヒット一途バカPart3

    さて、前回、あるアーティストの特集と予告しましたが、
    撤回します(爆)
    今回の特集は『涙が出るほど励ましてくれる歌』です。
    どうやら僕を含めた周りの皆さんが悩んでます。すごく行き詰ってます。
    だから、僕の知る限りですが、名曲たちから力をもらって、
    希望を見出してください。
    では、いってみよー!
     
    ええねん。この一言がこんな魔法の言葉になるなんて。
    ウルフルズだからこんなに心に響いてくるんですね。
    この『ええねん』が収録されたアルバム『ええねん』は
    ジョン・B・チョッパーが再加入してまた4人になったウルフルズが送りだしたアルバム。
    僕はこれを女房さんからクリスマスにもらったんですが、
    名曲ぞろいなので、ずっと目元が光っていました。
    悩んでいても、ええねん。
    迷っていてもええねん。
    進めなくてもええねん。
    最後に笑えれば、ええねん。
     
    続いてお届けするのはCHAGE and ASKAです。
    『OnYourMark』というのは、日本語で『位置について』のこと。
    夢に向かって、位置について、僕らは走り出す。
    いざ走り出してみるとそう簡単にはいかなくて、
    それでも諦めないで僕らは挑むことができる。
    僕らには、夢があるから。
    僕がCHAGE and ASKAの歌でもっとも愛する曲です。
    30年以上のキャリアでアジア公演やMTV出演など、確固たる地位を築いてきたお二人。
    残念ながら現在は活動休止してしまいました。
    でも、きっといつか再開してくれるはずです。
    そう信じて、僕は走ります。
     
    はい、来ましたよ、布袋さんです。
    こちらはDOBERMAN TOUR2003から『やるだけやっちまえ』をお届けします。
    この曲はアルバム『DOBERMAN』に収録されています。
    僕がダメになりかけてるときや、腐りかけてるとき、
    この曲が僕をいつも奮い立たせてくれます。
    「おいおい、本当にやりきったかい?」と布袋さんから叱咤される気持ちになり、
    またどん底から頑張ろうとスイッチできる歌です。
    たぶん、布袋さんファンでなくても、胸に熱いものを滾らせている人なら、
    この曲で奮い立てるのではと思い、チョイスしました。
    やるだけやっちまったら、後悔しないさ。きっと。
    僕もやるだけやっちまうために尽力しますから、あなたも負けないで。
     
    hideからあなたにこの曲が届いています。
    悲しい、悲しい、虚しい、虚しいと嘆いていても、
    何にも変わらないんじゃん。きりがないもん。
    きっとあなたは今の悲しみから抜けたら、新しい悲しみを見つけちゃう。
    今の虚しさを超えたら、新しい虚しさに陥る。
    そうじゃなくてさ。
    今ある悲しみはそのままで。その虚しさもそのままで。
    それもあなたらしさだから。
    いつかきっとそれらを含めて自分を愛せるようになる。
    だから飛び立とうよ。
    そして、ROCKETに飛び乗ろうぜ。
    今を突き抜けろ。突き破れ。
    泣いていたって誰も何もしてくれないんだから。
    あなたにはもっともっと可能性がある。
    だから飛び出せ!
    …と、hideからの伝言でした。
     
    それではここから怒涛の勢いで泣いていただきます。
    再びウルフルズの登場です。
    この『暴れだす』を初めて聴いたとき、僕は自分のことだと思ったんですよ。
    ダメでバカでなーんもできない僕の心境がぴたっとはまっていて。
    それでボロボロ泣いて。特にギターソロのあと、大サビで号泣しました。
    ライヴで聴いたときは、叫びながら泣いていた記憶があります。
     
    そして僕がウルフルズの歌でもっとも愛して止まない歌。
    この歌を聴くと、色んな人を想う。
    女房さん、親友たち、親父とオカン、じいちゃんばあちゃん、一途バカの読者のみなさん。
    とにかく全ての人を想い、感謝したくなる。
    『僕の人生の今は何章目くらいだろう』と僕もよく思う。
    たくさんの人に愛されて、たくさんの人を愛して、
    たくさんの人に泣かされ、たくさんの人を泣かして、
    たくさんの人に傷つけられて、たくさんの人を傷つけて、
    これから僕はどこに向かうのか。どこに向かおうとしているのか。
    迷い、悩みながらも、愛する人たちを想えば、
    何となく歩いていける。
    僕はこの歌からそんなことを学んだと思ってます。
    だからウルフルズが大好きなんだな。
    実は本当はウルフルズ特集の予定だったんだな。
     
    そして再び布袋さんの出番です。
    PVが見当たらなかったので、こちらで歌をじっくり聴いてもらえたらと思います。
    僕が布袋さんを追いかけて、16年(年、取る訳だ…)
    この曲が一番、胸にじんと届いてきます。
    『NobodyIsPerfect』のタイトルが表すとおり、完璧な人間なんて存在しない。
    誰だってどこか欠けていて、でもそれが長所だったり。
    欠けているから、一人では生きていけない。
    その欠けている箇所を埋めてくれる誰かを探して、その誰かもまた、欠けているところを埋めてくれる人を探して。
    そうやって人は繋がっていく。
    時に別れがあり、衝突だってある。
    けど、それは一生懸命、生きている証。
    だからそれを恐れないでください。
    ぶつかることを恐れないで。
    そして自分だけは自分を信じてください。
    自分を信じられなければ、人を信じることはできないから。
    そして、自分を愛してください。
    誰かを心から愛するためには、まず自分を受け入れることから。
    それだけであなたは変われます。必ず。
     
    それでは、ベストヒット一途バカPart3、最後の曲です。
    僕が愛するミューズ。鬼束ちひろです。
    この『KingOfSolitude』は僕が彼女の楽曲の中でもっとも好きな曲。
    温かくて優しくて、心から安らぐことができる曲。
    泣きたいくらい辛いことがあった夜はこの歌を聴いて、明日の光を信じる。
    特にこれから冬にかけて寒い日が続くので、
    この歌は心のストーヴでもあります。
    彼女の歌声がどこまでも優しく、柔らかい。
    大人のための子守唄。そんなイメージです。
     
     
    さて、今回は急遽、テーマを変更してお届けしました。
    少しは元気になれましたでしょうか?
    僕はここを読んでくれる方が元気でいてくれることを何より望んでいます。
    『下克上は今日もバカだなぁ』と笑い飛ばしてくれれば、何よりです。
    辛かった出来事を少しでも忘れてくれたらと思います。
    今回は一途にバカ騒ぎなので、音楽の力をダイレクトに借りて、いつも以上に励ましてみました。
    だって、あなたのいる世界はこんなに素晴らしいのだから。
     
    エンディングテーマ
    サッチモも歌ってます。『この世界は素晴らしい』と。
    『愛しい人よ、僕はここにいるよ』そんな意味です。
    愛しい皆さん、僕はいつもここにいます。
    何かあったら、いつでも一途バカへいらしてください。
     
    それでは、ベストヒット一途バカ。
    いつかまた、機会があったらお逢いしましょう。
    さようなら。また逢いましょう。
    October 25

    バカフォーラム『過去について』

    さて、僕が綴った3通の届かないラヴレター。
    あなたはどう感じたでしょうか?
    もはや何の感慨も沸かない過去。
    今では良き思い出となっている過去。
    未だ心の中で諦めのつかない過去。
     
    それぞれが全く異なる過去を描いてみました。
    ちなみに手紙に書いたことがどこまで真実で、どこからが虚構かは、秘密。
    まぁ僕だって物書きの端くれ。
    思い出を美化するためなら、何でもします。
     
    さて、そんな過去ですが、僕は実際、あまり囚われないようにしています。
    読んで字の如く、過去は過ぎ去った出来事。
    そこに執着することは無意味に思えるからです。
    無論、過去から学ぶことは大いにあります。
    ですから過去をないがしろにはしていません。
    あくまで執着しないということです。
     
    では、なぜあんな手紙を綴ったのか。
     
    それは単にあれから10年という年月を経た今年。
    色々な記憶を整理していたからです。
     
    僕は今、正式に結婚したわけではありませんが、
    所謂『事実婚』という状態なので、法的には入籍していることと大差ない状態です。
    僕にとって10年前というのは、大きな転換期だった。
    18にして人生の転換期を迎えるというのは、ずいぶん時期尚早にも思えるけれど、
    友人関係、恋愛関係といったものが全て崩壊して、全てが信じられない状態だった。
    そしてゼロになった僕は、
    布袋寅泰のライヴで親友を得て、音楽というかRockで人が繋がっていくということを実感した。
    もう一度、人を信じることができるようになったのも、また10年前だった。
    女房さんと出逢ったのも、10年前だ。
     
    つまり僕は10年前に身の回りの人間関係が崩壊して、
    今に至る新たな人間関係を構築していた。
     
    「親が借金を抱えて」とか「身内に不幸があって」といった悩みに比べたら、
    僕が抱えていた悩みなんてものは悩みのうちに入らないかもしれない。
    それでも当時の僕は本当に辛かった。
     
    だからあの頃を思い出していつも思うのは、
    もしもタイムマシーンがあったら、あの頃の僕に会いに行って、
    『大丈夫、今だけだから。辛いのは。だから大丈夫。』そう言ってやりたくなる。
     
    もしも。
    もしもあのラヴレターが届いてしまったら。
     
    重荷になってしまうことをお詫びしたい。
     
    男というのはそういう生き物なのだ。
    ということで大目に見てもらいたい。
     
    男は忘れることができない生き物なのだ。
     
    哀れで惨めでどうしようもない。
    そんな一面もある。
    ということでご容赦いただきたい。
     
    あぁ、なんて身勝手なのだ、僕は…。バカだなぁ…。
    October 24

    『届かないラヴレター』

    チハルへ。
     
    チハルと出逢えたことは今でも俺にとって誇りです。
    そしていつまでも色褪せることの無い思い出になっています。
    極めて鮮明に、たった今のことのように覚えています。
    心だけでなく体の隅々がチハルを覚えています。
     
    チハルと見下ろした光り輝く街並み。
    そこで愛し合えた時間。
    俺は本当に幸せでした。
    球体と球体が吸い付くような時間。
    棘なんて微塵も存在しなかった。
    互いを包み込み、芳醇な時間を過ごしました。
     
    たとえそれが禁忌であったとしても、
    2人にとっては何も関係なかった。
    少なくとも、傍にいる間は。
    赦された時間を精一杯、愛し合った。
     
    そして大好きな街を一緒に歩き、
    大好きな店で食事をして、
    狂おしい時間を過ごした。
     
    そこに存在したのは愛以外の何物でもなかった。
    アガペーとアガペーのぶつかり合いだったと思っています。
     
    だから俺とチハルは紅葉が散る頃、別れなくちゃいけなかった。
    桜が咲くまで一緒にいることはできなかった。
    打ち上げ花火が終わった後の夜の静けさで、
    何事も無かった顔をして平然とを装って、別れなくちゃならなかった。
    俺はこのときほど、儘ならない世の中を嘆いたことはありません。
    どんなに愛していても別れなくてはならない。
    本当にそんな現実が存在することが悲しかった。
    そんな悲哀は小説や映画だけで十分だったのに、
    どうしてそれが我が身に降りかかるのか理解したくなかった。できなかった。
     
    あれから数え切れないほど太陽は昇り、月が沈んだ。
    そのたびに胸のどこかがざわざわする。
    どこかでチハルとの再会を期待している卑しい自分がいる。
    惨めでもいい、みっともなくてもいい。
    愛なんてものは、大抵がかっこ悪いものなのだから。
     
    もしも俺に翼があれば、俺は今、ここにいない。
     
    あの日と変わらぬ情熱が胸を滾らせる。
     
    けれどこのラヴレターはどうやったって届かない。
    だからチハルが俺の想いを知る術はない。
    それでいいんだと思う。
     
    だから俺も堂々と綴ることができる。
     
    もし、これが届いてしまったのなら、
    その時はチハルに任せるしかないよ。
     
    縁があったら、来世で夫婦になりましょう。
     
    一途バカ しんたろうより

    『届かないラヴレター』

    アキへ。
     
    アキは今も北海道で暮らしているんでしょうか。
    あの札幌の街にいるんでしょうか。
    2人で滑って転んで、笑いあったあの街に。
     
    アキと知り合ったのは、ネット上でしたね。
    何気ないやりとりで意気投合して、電話番号を交換。
    それがきっかけでしたね。
    気づけば俺は毎晩、電話していたように思います。
    そして声しか知らないアキに告白しました。
    それから数日後、俺の手元にアキからの手紙が届きました。
    中にはアキからのラヴレターとプリクラ。
    俺は声に出して喜びたかった。叫びたかった。
    アキが可愛らしい美人だったから。
    それこそクラスメートに見せびらかしたものです。
    何しろほとんど恋愛経験の無い俺に、とんでもない美人の彼女ができたのだから、
    その心境といえば、若干、発狂していたかもしれません。
    しかし同時に、俺なんかじゃ釣り合いが取れないという懸念も抱いていました。
    何しろアキは俺より4つ上。イイ男なんていくらでも知ってるだろうし。
    当時の俺は自分の外見に思春期ならではのコンプレックスを抱えていたので、
    写真を送ってからは、ハラハラしていました。
     
    でも、アキはなんにも気にしていなかった。
    少なくとも俺にはそう伝えてくれた。
    そして年末に横浜へ来る決心をしてくれましたね。
    クリスマスは一緒に過ごせなかったけど、俺は本当に幸せな時間を過ごせました。
    一緒に観覧車に乗ってKissをして、一緒に食事をして。
    そして、初めて抱いたのがアキでした。
    死ぬまで童貞で終わるのではないかというノイローゼが終わりを告げ、
    未来がぱーっと明るく拓けた気がしました。大袈裟かな。
     
    高校生の分際で遠距離恋愛をするなんて無謀というか、贅沢というか。
    周りからは色々な声が飛んできました。
    でもそんな雑音は俺には聞こえなくて。
    ただひたすらにアキを愛して、信じていました。
    だから念願叶い、札幌に行くことができたときは本当に嬉しかった。
    だってアキに毎日逢える。毎晩、一緒に食事をして、愛し合える。
    俺は札幌に引っ越すことすら考えていました。
    どうすれば親が納得する形で札幌に引っ越せるか真剣に。
    ちなみにそのときの最有力候補は北海道大学への進学でした。
    後々、この考えは白紙に戻さざるを得なくなりましたが。
    札幌では日中、アキは仕事だったので、俺はホテルの部屋で読書ばかりしていました。
    せっかくの札幌、観光でもすればいいと周りから言われたものの、
    独りではつまらない。それに俺は観光ではなく、アキに逢いに来ているという想いが強くて、
    街なんてどうでもよかった。
    マイナス一度の気温も慣れれば気にならなかったし。
    結果としてほぼひと月、一緒にいましたね。
    そして、少しずつ何かが破綻し始めました。
     
    俺が横浜に戻って数週間後、アキは心療内科に入院。
    摂食障害とうつ。原因は俺だったように思います。
    これを機に俺は真剣に札幌行きを考えました。
    少しでも早く、傍にいなければ。そう思っていました。
    だから毎晩、授業が終わると病院に電話しておしゃべりして。
    その赦された時間はあまりに短くて、いつも寂しかった。
    そして俺は学生でいることがこんなにも無力なのかと思っていました。
    学生の俺が札幌に行ったところでアキの力にはなれない。
    だからこの頃、大学進学を拒否して、専門学校への進学を目指しました。
    少しでも早く確実に社会人になりたかったから。
     
    そして19歳になった夏、アキのご両親に招かれる形で俺は再び札幌の地へ向かいました。
    病院のベッドで対面したアキはやせ細っていて、もともと小さな体がより小さくなっていました。
    これが俺の不用意な発言が招いた結果だとしたら、あまりに俺は阿呆でした。
    そしてこれが共に過ごした最後の時間になりましたね。
    俺が横浜に帰る日、空港まで見送ってくれたアキは、
    もはや自分では立ち上がれなくて車椅子だった。
    弱々しいアキの姿に見送られて、俺は色んな意味で泣きそうでした。
    だから胸に誓ったんです。次に来るときは、結婚のためだと。
     
    それから数ヵ月後、アキから別れて欲しい旨のメールが届き、
    全ては水泡に帰しました。
    俺はもう何が何だか理解できなくて、何も信用できなくなって、
    ずいぶんと生活が荒みました。
    人生で一度だけ、拾った女を抱いたのも、この時期です。
    とにかく胸の中がからっぽでした。
     
    今、思うとあれはアキの精一杯の優しさだったのではないかと思っています。
    自分と付き合っていることで俺がめちゃくちゃになるのが、アキにはわかっていたのでは?
    だからあんな妙なメールで終わらせたのではないかと思っています。
     
    正直、俺はずいぶんと無理をしていました。
    美人だったから、相応しい男にならなくちゃと、ずいぶん背伸びもしました。
    今、思えば自然体で接していた時間が少なかったように思えます。
    ただ、これだけはアキに感謝しているのです。
    アキが俺のことを「かっこいいよ」と言い続けてくれたおかげで、俺はコンプレックスを打破できました。
    高校の卒業式で青髪に染め上げ、レザーの上下に包んだ俺の姿、見せてあげたかった。
     
    今の俺はあの頃に比べて、見た目はだいぶ良くなったと思います。
    そして中身は誰よりも男前だと思います。言いすぎかな。
    もちろん、情けない部分もあるけれど。
    きっと今の俺に出逢ったら、アキは惚れてしまうでしょう。
    俺は拒みますが。
    というか、きっとお互い、もう顔が分からないでしょうね。
    あれから10年以上、経っていますから。
     
    俺は今、幸せでやっています。
    アキも幸せでいてほしい。
    素敵な家庭を築いていて欲しい。
    そう祈っています。
    そして元気でいてほしいと。
     
    ご縁があったら、また来世で逢いましょう。
     
    一途バカ しんたろうより

    一途にバカ騒ぎ特別企画『届かないラヴレター』

    筒井康隆をパクったような小説はいかがだったでしょうか?
    相変わらず読みづらくて申し訳ないです。
    でも、自分、不器用なんで。すんません。
     
    今回は特別企画です。
    僕がかつて交際していた女性に
    今の僕が手紙を書きます。もちろん、届きません。
    そんな手紙に意味はあるのか?
    全ての事柄に意味を求めていることは、僕にとってナンセンス。
    かといってこれから書く手紙が無意味とも思えない。
    では、書きます。
     
     
    トモへ。
     
    俺とトモが出逢ったのはもう11年も前になるんですね。
    通っていた高校に編入してきたトモに俺はなぜか惹かれた。
    明らかにトモは俺より年上だってことはわかったけど、まさか干支が同じとは思わなかった。
    もっともそんなこと、俺にとってはどうでもよかったけど。
    同じ授業を受けたあと、俺は手製の名刺をトモに渡した。
    これがきっかけだったね。
    週末にケータイが鳴って、俺はすごく嬉しかった。
    たぶん、トモは知らなかっただろうけど、俺はそれまでデートしたことがなかったから。
    にわかには信じられないかもしれないけど、18歳のその日まで全く色恋沙汰がなかったんだ。
    だからトモは俺が初めて付き合った女性。
    そして初めてKissした女性。
     
    トモはいつも約束の時間に遅れてきたね。
    いつだったか3時間くらい待ちぼうけ食ったこともあった。
    もっとひどいときは4時間くらい待ちぼうけ食って、
    トモが横浜まで行けないっていうから、トモの地元まで行って、
    そこでまた2時間くらい待ちぼうけ。
    結局、トモの家まで行ったんだった。
    付き合い初めて日が浅いのに、トモの親御さんに会う羽目になって、緊張したよ。まったく。
     
    トモはどうしてかわからないままだけど、お店に入るのを嫌がったよね。
    振り返ってみると、一緒に食事をしたのは臨港パークの芝生の上だったし。
    他の日はひたすら街を歩いていた気がするよ。
    おかげで俺は何時間でも空腹に耐えられる男になった。
    それから何時間でも待ち続けることができるようになった。
    今では重宝してる。
     
    一度、別れてから、もう一度、くっついたのはトモだけだ。
     
    トモがあの時、何に対して怯えていたのか。俺は未だにわからずにいる。
    そして俺はそれを理解したくてやきもきしていた。
    あれは冬休みに入る終業式のあとだっけね。
    俺が食事に誘った。
    でも相変わらずトモはお店に入るのがダメで。
    仕方ないからトモの地元まで行って。確かカラオケに行ったっけ。
    2時間、ずっと1人で歌っていたよ、俺が。
    終電も過ぎて、トモをタクシーに乗せようとしたら、
    結局、俺まで乗る羽目になって。
    真夜中に実家に連れて行かれるのって、だいぶ心苦しいんだけどね。トモはお構いなし。
    というか、トモなりに傍にいたいって気持ちを表してくれたんだろうね。
     
    俺は心底、惚れていたよ。あの時。
    だから俺はトモを何とかしてあげたいって、
    今いる暗闇みたいなところから助け出したかった。
    でも、俺の力ではどうにもならなくて。若すぎたかな。
    悔しかった。
    おかげで、というのも変だけど、今は人を救うことばかり考えている。
    俺自身はドツボの中なんだけどさ。
     
    トモとは結局、最後の一線を越えることなく何だか素っ気無い終わり方になってしまった。
    あれは卒業式のあとの晩餐会。
    行きたくないって強情に言い張るトモを無理やりタクシーに押し込んで。
    晩餐会の最中、ずっと黙って下を向いたままだったね、トモは。
    だから俺はトモを誘ったんだよ。2人で卒業祝いがしたくて。
    でもやっぱりこの日も、どこにも入りたくないの一点張り。
    ファミレスもイヤ、喫茶店もイヤ、ホテルもイヤ。
    それで俺が頭に来て帰っちゃった。そんでそれきりだ。
     
    俺はね、あの日、きっちりしたかった。
    高校という共有時間はこの日、終わってしまった。
    卒業後は別々の道に進むのが決まっていたし、
    そうなれば今みたいに時間を割けなくなる。
    だから、付き合っていくなら付き合う。
    そうじゃないなら、ここで終わり。
    今思えば、俺のワガママのような気もする。
     
    結果として俺とトモはそれきり。
    俺は薄情かもしれないけど、それから数週間後に妻と知り合った。
    だから一度だけトモから電話がかかってきたとき、俺は出なかった。
    出たら未練が湧くから。
    そして、もう振り回されたくなかった。
    やっぱり俺は若すぎたんだと思う。
     
    もしトモが今、生きていれば40歳。
    もちろん生きているだろう。
    幸せになっていることを願っている。
    理解ある人が傍にいることを祈っている。
     
    今でも時々、思い出す。
    トモの物憂げな瞳と、屈託無く笑った顔を。
    愛していました。
     
    それでは、来世でご縁があれば。
    一途バカ しんたろうより
    October 22

    一途ノベル『平凡な発狂』

      平凡な発狂

     

     「やぁ太田君、今日もご苦労様じゃないか。今夜、一杯どうだい?」

    ニタニタと締まらない薄ら笑いを浮かべながら猿渡課長が肩を叩いた。

    俺はというと、一瞬、時間が止まったような錯覚を覚え、驚きのあまり阿呆面になっていた。

    何も上司の誘いでそんなに呆気に取られることはないという方もいるだろうが、

    それは猿渡課長を知らないから、そう思われるのである。

    この名は体を表すという言葉がぴったりの課長は桁外れの倹約家として社内では有名なのだ。部下を飲みに連れて行くなんていうことは滅多にない。

    そして仮に連れて行ったとしても、全員がきっちり自腹になるように一人ひとりの勘定をチェックするという実に白けた飲みになる。

    もっとも、猿渡課長からすれば仕方が無いでもない。何しろ貧乏なのだ。

    いや、もちろん給料は俺なんかより、たくさんもらっているはずだ。

    だが家計は火の車なのだ。

    まず子どもが5人いる。クリスチャンで避妊できないなら話は別だが、課長にそんな高尚な信仰は存在しない。つまり無計画にできた子どもばかりだと課長本人の口から聞いた。

    俺はこの話を聞かされたとき、まさに猿だと思ったのは言うまでもない。

    上の子は私立大学、その下は私立高校、以下、中学生2人と小学生という状態だから、学費が尋常ではないとよくぼやく。昼休みにうっかり社員食堂で出くわすと、こんな話を延々と聞かされる羽目になる。

    さらには巨漢の妻に唆されて住宅ローンなんか組んだものだから、課長の給料はあって無いようなものだろう。

    そういう状態を知っているから、俺なんかも飲みには誘わないし、というより仕事以外では付き合わないようにしていた。辛気臭いことこの上ないのだ。

     そんな課長が、俺を誘っている。

    雪でも降り出すんじゃないかと一瞬、窓の外へ視線を向けてしまった。

    空は雲ひとつ無い青空だった。俺は返答に困った。

    「予定でも入っていたかい?それなら別の日にするから構わないんだけども。」

    俺が黙り込んでいるので妙な気遣いをさせた気がした。別に特に予定があるわけではない。

    かといって、この男と飲みに行くのは気が進まない。

    「実は少し大事な話なんでね。太田君だけに話したいことがあるんだよ。」

    躊躇している俺に課長は小声でそう言った。

    もしかすると昇進に関わる話かもしれないと俺は思った。

    ただ、俺は別に出世コースにいるわけではないから、思い過ごしかもしれない。

    とはいえ、社内で話すことのできない大事な話ならば、断るわけにはいかない。

    「いいですよ、行きましょう。」

    俺が承諾すると、課長は安堵した。と同時に表情が強張った。

    その表情から俺は嫌な想像をした。まさかリストラだろうか。だとしたらなんで俺なんだろうか。そして俺の想像力はさらに飛躍した。

    まさか猿渡課長、男色じゃあるまいな。だとしたら俺は惚れられたのだろうか。

    いやいや、まさかそれはないな。仮にそうだったら張り倒して蹴り飛ばせば済む。

    俺が想像の翼であっちへふらふら、こっちへふらふらしている間、課長は俺を呼んでいた。

    「おい、太田君、大丈夫かい?どうしたんだい?」

    俺は、はっと我を取り戻し、何でもないふりをした。

    「あ、いえちょっと考え事をしていたもので。すいません。じゃ、できるだけ早く仕事を切り上げるようにしますんで。」

    そう告げると俺はPCで作りかけの書類へ没頭した。

    集中すればするほど、不思議なことに課長は男色になり、俺に嫌というほど張り倒されていた。

     

     「で、どうです。決心はつきましたか?」

    狸穴部長に呼び出された猿渡課長は青い顔で俯いていた。

    「いや、まぁ、はぁ。」

    猿渡課長はしどろもどろになりながら、どっちつかずのうめき声を返した。

    「はっきりしないね、キミは。会社の存続がかかっているんですよ。」

    「は、はい。一応、目星は。」

    額から流れ出る脂汗をハンカチでふき取りながら猿渡課長は答えた。

    「そう。それならいい。あとはしっかり頼むよ。私も専務に突っつかれているんだから。」

    狸穴部長はそう言いながら引き出しから帳簿を取り出し、猿渡課長に手渡した。

     まったくどうして私がこんな目に遭わなければならないのか。

    真面目にやってきた私がどうして大切な部下を人身御供に出さなければ、いや人身御供なんて綺麗なもんじゃない。生贄だ。

    そもそも悪いのは部長だ。いや、部長に押し付けてきた専務が悪い。結局、社長が悪いのだ。

    どうして二重帳簿なんか作るのだ。悪事は必ず露見すると相場が決まっている。

    まして悪事を働いたのならば自分で責任を取るべきだ。部下に押し付けるなど論外ではないか。

    そこまで憤ると猿渡課長は自分がまた同じ行動を取ろうとしていることを恥じた。

    が、しかしである。私には家族がいる。大学の学費に高校の学費、それに住宅ローン。

    それらを投げ出すわけには行かないのだ。

    守るべきものがあるからこそ、私はこの決断をした。

    自らの保身ではない。家族を守るためなのだ。

    だからこそ、守るべきものがない太田君を選んだのだが。

    太田君はなかなか仕事ができる。しかし両親がいない。恋人らしい存在もいないらしい。

    仮にもし事情を飲み込んでくれたなら、いくらでもやり直しができるセンスを持っている。

    そうだ。私はそのセンスを感じたからこそ、太田君を選んだのだ。

    社内の廊下で独自の結論に達した猿渡課長はいくらか罪の意識が消えた。

    傍からすれば同じ穴の狢なのだが。

     

     「で、どうなの。大丈夫?」

    猪山専務は狸穴部長を専務室に呼び出し、進捗をうかがっていた。

    「先ほど、猿渡課長に確認いたしまして、どうやら目星がついたようです。」

    それを聞いた猪山専務は目をきらきら光らせると、

    「そう、そう!良かった。それは良かった。はっはっは。いやいやよかった。」

    まるで子どもである。人間、還暦を過ぎると本当に子どもに戻るのだろうか。

    「これで牛島社長もご安心される。これで牛島建設も安泰だ。はっはっは。」

    何が安心だ。阿呆。狸穴部長は心で毒づいた。

    そもそもこんな事態を招いたのは牛島社長、その人なのだ。

    牛島建設は大手建設会社の下請けをまた下請けする小さな会社である。

    ただ、上にいる会社が東証一部上場企業ばかりなので、真面目にやっていれば倒産したり、仕事が無くなるという危険はない。

    が、社長が欲を出した。会社をもっと大きくしたいという欲望を抑えきれなくなり、地元出身の国会議員に賄賂を贈ったのだ。

    その賄賂を捻出するために二重帳簿をつけて隠しておいたのだが、いかんせん思いつき。

    そして社長は凡愚だったので、あっという間に国会議員に賄賂疑惑が浮上した。

    焦ったのは社長である。何しろ国会議員からはもみ消しを要求され、できなければ一方的に贈ってきたということにすると脅してきたのである。かといって自分がやったことを認めてしまえば、会社の信用は失墜し、倒産するだろう。

    結局、社長が下した命は、トカゲの尻尾切りだった。つまり二重帳簿は横領にすげ替えろということだ。

    社長から専務へ。専務から私に。とはいえ、私も「はいそうですか」と大人しく従うわけにはいかない。もし私が二重帳簿をつけていたなんてことになったら、婚約中の娘はどうなる。あっという間に破談になってしまうではないか。

    だから私も渋々、不承不承、嫌々だったが猿渡課長にこの件を任せた。

    彼は貧乏人の子沢山。学費やローンの支払いで給料が消えているはずだ。

    横領する動機がしっかり存在する。適任だ。何しろ退職金は出すのだから。

    だが、さっきの口ぶりだとどうやら自分の部下に責任を取らせるような感じだったな。

    まぁ何でもいい。誰かが腹を切ってくれれば結果は同じなのだ。

     

     「つまり・・・俺に全部、押し付けようってことですか。」

    俺は会社を猿渡課長と出たときから嫌な予感がしていた。

    なぜかタクシーに乗り込み、いつも俺たちが利用するような居酒屋ではなく、料亭に向かったからだ。

    部屋に通されてから俺はまず部屋が一間か確認した。どうやらまだ猿渡課長を男色だと疑っている自分がいる。

    部屋は一間だった。俺はひとまず安心した。だが、今度は別の不安がよぎった。

    わざわざ個室を選んだということは、聞かれてはまずいことを話すからではないかと。

    そして予感は的中した。だから俺は激昂している。

    「頼む、頼む太田君、後生だ。会社のためだ。全社員のためなんだ。太田君がこの頼みを引き受けてくれたら、退職金はかなり多めに出る。それに再就職も斡旋する。約束する。だからどうか引き受けてくれまいか。」

    猿渡課長は言うなりばしっと土下座した。

    俺はこの土下座が大嫌いだ。こうすれば相手が言うなりになると思っている。

    もちろん俺だって人間だ。土下座は時と場合によっては有効ではあるが、少なくとも今は土下座が逆効果だ。だいたい、土下座というのは首を切られても構わない覚悟でするものだ。俺がもし帯刀していたら見事にバッサリ切り捨てているだろう。

    だが生憎、手元には箸しかない。韓国料理屋だったら、あのはげ頭に箸を突き刺すことができたのだが。

    とにかく俺は無性に腹が立って仕方が無い。なぜ俺なのだ。

    俺が際立って無能な社員だというなら、納得も行く。

    だが俺は社内の評判だってそれなりにあるし、仕事もきっちりやっている。

    そうだ、俺より適任者がいるじゃないか。毒島だ。

     毒島は猿渡課長よりも名が体を表している。その名の通りブスである。

    まず顔だが見た目は饅頭みたいである。目は一重で開いているのかどうか、良く見てもわからない。鼻は豚っ鼻で、頬骨がえらく盛り上がっている。口元は出っ歯なのでいつも開いているように見える。よく見るとうっすら髭が生えていることもある。

    体型はというと、遠めに見ると太いこけしのようだ。メリハリというものがない。横から見ても円筒形にしか見えない。身長はおそらく150センチくらいなんだろうが、体重は俺より重いだろう。65~70キロというところである。

    以前、無理してハイヒールを履いてきたことがあったが、半日でヒールが折れたくらいだ。

    体からは形容しがたい油のような臭いがする。

    人間、外見が全てではない。もちろんそうだ。俺だってそう信じている。

    だが、残念ながら毒島は人間性も酷い。

    まず手書きの書類が読めないくらいの悪筆なので、書類作成から外された。

    さらに言葉遣いが非常に雑で敬語や謙譲語というものを知らない。おかげで電話に出ることを禁じられている。

    残った仕事はPCでの書類作成なのだが、漢字が読めないおかげで、誤字脱字は当たり前。電卓を使っても計算を間違えるというもはや理解し難い欠点のため、彼女に与えられた仕事はオフィスに置いてある観葉植物の水遣りやら、コピーやらの雑務だけになっている。

    全て自分のせいなのだが、なぜか毒島はプライドだけは高くて、常に不満を撒き散らしている。誰も聞いてはいないが。

    適任と言えばこれほどの適任者がいるだろうか。

    厄介払いの上に、使い込んだことにすれば退職金も出さずに済むではないか。

    「猿渡課長。どうして俺なんですか?適任者なら他にもいるでしょう。例えば毒島さん。」

    俺はずばっと言い放った。会心の一撃だ。おそらく猿渡課長も慌てていたので気づかなかったのだろう。無理もない。だがこれで全ては解決だ。

    「そのう、言いにくいんだが・・・毒島君は無理なんだ。」

    俺は聞くなり怒髪天を突いた。

    「無理?冗談でしょう。まともな仕事ひとつできない人間を置いて、仕事ができる人間に擦り付ける。どう考えたっておかしいだろう!」

    猿渡課長は再び土下座しながら言った。

    「じ、実は毒島君は・・・専務の奥様の妹なのだ。」

    あのじじい、よりによって化け物なんか入れやがって。俺の怒りは頂点を超えた。

    しかもそれを弱みにしやがって。畜生!

    俺は帳簿を引っつかみ、猿渡課長を足蹴にして料亭を後にした。

    「ま、待ってくれ、お、太田君の悪いようにはしない。き、きみに承諾してもらえなければ私は一家心中ものなんだ!」

    知るか。俺はタクシーで近くの駅まで出るとバーで怒りを静めようと努めた。

    なぜだ。なぜ俺なんだ。どうしてなんだ。心の中はその繰り返しだった。

    スコッチで酔いが回った頭で考えた。

    「一家心中もの・・・か。」

    猿渡課長の言葉が頭をよぎったとき、俺は我に返った。

    そうか、会社の上役たちは俺が天涯孤独なのを知って俺に白羽の矢を立てたんだ。

    俺の両親というか、両親を含めた親戚は全員、死んだ。全員、命日も同じだ。

    俺の祖父が死んだとき、火葬場に向かうバスが事故にあった。乗っていた親類一同、全員がその事故で死んでしまった。

    俺はというと、その日、熱を出して寝込んでいた。

    不幸中の幸いなのか、どうかなのかはあまり考えないことにしている。

    だが、兎にも角にも上役のやり方がわかった以上、俺はますます頭に来た。

    おそらくこのまま俺が承知しなければ勝手に俺のせいにすることくらい容易い。

    そうなれば俺は潔白にもかかわらず告発される。誰も冤罪だとは信じてくれないだろう。

    そうか、ならば逆に俺が告発するという手段があった。内部告発というやつだ。

    しかし考えてみると俺が内部告発すれば会社は事実上、倒産だ。元も子もない。

    内部告発なんてものは大企業だからこそできるのだ。俺の場合は再就職すら危うくなるかもしれない。

    俺はバーを出た。外はネオンが煌びやかで馬鹿馬鹿しいくらい美しかった。

    電車に乗り、がたごと揺られているうちに俺は何だか泣けてきた。

    考えてみれば俺は苦労のしっ放しじゃないか。

    両親や親類一同が死んだのは俺が高校のときだった。だから俺は遺産やら賠償金やらで高校を出ることはできたが、大学進学は厳しかった。施設にも入れないので、新聞配達をして奨学金をもらいながらボロボロになって学び、働いた。あまりのきつさに胃潰瘍になったが、それでも入院はできなかった。血反吐を吐きながら4年間、必死だった。

    そして就職難の時代に運良く入社できたのがこの今となっては忌々しいクソ会社である。

    今までの苦労が全く報われず、さらには悪人として生きなければならないのか。

    こんなことになるなら、あの時、俺もバスに乗っていればよかった。一族でもってあの世に旅立っちまえばよかった。

    いつもの駅で電車を降りた俺は涙が止まらなかった。

    「いっそ、死んじまうか」などと考えながらホームのベンチで泣いた。

    次にホームに滑り込んでくるのは快速特急だ。通過駅だから飛び込めば一瞬だろう。

    俺は無意識にふらふらとホームの端へ歩き出していた。

    もう全てがどうでもよかった。どうせ天涯孤独の身。悲しむものはいないし、むしろ会社の人間は喜ぶだろう。いっそのこと遺書でも認めておこうか。

    いや、帳簿がある。これを持った俺が自殺すればうやむやで終わるだろう。

    覚悟を決めてホームの端に立ったとき、ホームに流れ込んできたアナウンスで我に返った。

    「ただいまぁH駅にて人身事故が発生いたしましたぁ。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけいたしますがぁ復旧のメドが立つまでぇしばらくお待ちください。」

    なんてことだ。俺が死ぬつもりの電車を横取りされちまった。

    ちくしょう。死ぬことすら許されないのか、俺は。よし、なら首吊りだ。

    そうは思ったものの、首吊りは一瞬で死ぬことができないと思うと躊躇した。

    そして一度、躊躇すると、急激に生に対する執着が湧いてきた。

    ふつふつと湧いてくる生への執着。そしてそれは猛烈な怒りを呼び覚ました。

    そうだ、俺は今、死んだんだ。そう、そして天涯孤独だ。

    俺がそれを利用すればいいではないか。そうだ。復讐だ。

     俺は急いで自宅に帰ると帳簿の内容の箇条書きと会社ぐるみの犯行であることを綴り、新聞社に送る手配を済ませた。

    そして次に俺が取り掛かったのは、復讐の準備だ。

    牛島社長、猪山専務、狸穴部長、猿渡課長、ついでに毒島も始末してくれよう。

    問題は得物だった。俺の家にあるもので使えそうなのは包丁くらいのものだが、果たして包丁で5人も殺せるだろうか。寝ている人間を一突きにするならともかく、相手は動き回る。とても包丁では無理だ。あとはノコギリとハンマーくらいだが、どちらも使えない。

    そう言えばよく事件などでネットでの武器密売や毒薬売買などを耳にする。

    俺はPCを開いてみた。が、見つからなかった。もっとも簡単に見つかるわけはない。

    それにネットでは時間がかかりすぎる。俺は今すぐ得物が必要なのだ。

    冷静に頭を回転させた。どこかにないか。強力な得物が。

    俺は、はたと思いついた。社長室だ。

    いつだったか社長室に赴いた時、社長の趣味である刀剣コレクションが社長室にもあったのだ。もしかすると真剣もあるかもしれない。仮に刃引きしてあっても、日本刀なら突き刺すことができる上に、あの重さだ。脳天を一撃すれば頭は木っ端微塵になるだろう。

    狙いが逸れても当たった場所は確実に骨折する。そこで二撃目を打てばいい。

    それに俺は剣道2段だから腕には自信がある。

    よし。そうしよう。まず災厄の元凶である社長から始末してやろう。自慢の刀で。

     俺は始発電車で会社にとんぼ返りした。まだ誰も出社してこない今のうちに準備しておく必要があった。

    うちの会社は警備員なんていう立派なものはいない。警備会社にセンサーで見張ってもらっているだけだ。そのセンサーは社員なら誰でも解除できる。

    俺はあっさりと中に入ると、社長室に向かった。

    重々しいドアを開くと、立派なマホガニーだったかメイプルだったかで作られた馬鹿でかい机が鎮座している。

    そして壁には自慢の刀剣が三振り、飾ってあった。俺はそれを全部、床に下ろしてから一振りずつ取り出した。

    備前長船なんたらと仙台国包とかいうのと、和泉守なんたらという名前がついている。

    この際、これらが銘刀かどうかは問題ではない。刀としての機能が付いているかが大事なのだ。

    まずは和泉守なんたらを手にとって、社長室に置いてある観葉植物めがけて切りつけた。

    「ガッ」と鈍い音を立てて観葉植物には傷がついた。刃引きは思ったより破壊力に欠けるかもしれないという不安が頭をよぎった。次に仙台国包とやらで試したが結果は思わしくなかった。備前長船なんたらもこの調子だろう。少し雲行きが怪しくなってきた。

    だがここで怯めばかえって状況は悪化するだけだ。

    俺は備前長船を手に取ると、正眼に構えて、一呼吸おいてから観葉植物を切りつけた。

    不思議なことに手ごたえは無かった。空振りしたかと思った。

    しかし、それは違った。見事に観葉植物は真っ二つになったのだ。

    俺は真剣の放つ独特の匂いを嗅ぎ取った。研ぎたての包丁のような匂いだ。

    俺は何かもう一つ試してみたくなり、机の角めがけて一閃した。

    またも手ごたえはなかった。だがまるでバターを切るように堅い机の角は切れていた。

    「は、ははは、はーっはっはっは。」

    俺は確信した。俺の復讐は完遂すると。

    俺は備前長船を得物にし、念のため仙台国包を腰に挿した。

    そして、血なまぐさい大逆襲が開演しようとしていた。

     「わ、わわわ、き、キミはこ、ここ、ここで何をしている。そ、それは!」

    時は来た。のこのこ社長が大名出勤してきたこの時間が開演のときだ。

    俺は構えていた備前長船で袈裟懸けに社長を切り伏せた。

    「んがぁ」という惨めな声を上げてあっという間に絶命した。

    俺はそのまま社長室を出ると専務室へ向かった。

    「猪山、その命、頂戴いたす。」

    専務はぽかんとした阿呆面で俺をしばらく眺めてから、初めて事態の緊急性に気づいたらしく、慌てて窓際に飛びのいた。

    「わわわ、な、何をしてるんだ、キミ!そ、そそそれは!」

    「喚くな、この外道め!」

    何だか俺は新撰組だか何だかになった気分になっていた。

    今度は横一文字、すなわち胴体を一閃した。

    一瞬で猪山専務は腕と胴体が切り離され、4つの肉塊と化した。

    即死できなかったと見えて、とんでもない絶叫を上げた。

    「御免」

    俺は切っ先で喉を突いた。鮮血で血の池となった場所で猪山専務は果てた。

    そして俺は専務の部屋にあったゴルフクラブを1本、拝借して腰に挿した。

    ついでにクラブを磨く布で刀を拭った。

    猪山専務の悲鳴を聞きつけたのか、少し騒がしい。急がねば。

    廊下に出ると狸穴部長と鉢合わせした。

    「や、なんだね、今の悲鳴?ん・・・き、きみはな、なにを。」

    「問答無用。成敗いたす。」

    俺は唐竹割りに脳天から一気に刀を振り下ろした。

    モーセの十戒のごとく狸穴部長が割れて、血の海が割れて向こうが見えた。

    俺はその間を潜り抜けた。錆びた鉄のような臭いが鼻を突いた。

    そして同僚が慌てて逃げていく姿が見えた。

    俺はすぐさま後を追って、いつもの見慣れたオフィスに足を踏み入れた。

    「ひ、人殺しだ。太田の奴、狂っちまったんだ。ぶ、部長を真っ二つにしやがって。」

    なんと言う人聞きの悪いことを言うのだろうか。俺は天誅を下しているだけだ。

    狂ってなどいない。まったく。狂っているのは切り捨てた奴らどもだ。

    血に塗れ、真剣を持った俺を見て、残された社員一同に戦慄が走っていた。

    全員が硬直したまま、身動き一つ取れずにいる。

    「よく聞け。俺は不埒な輩に天誅を下しているだけだ。関係ない者には手出しはせん。」

    俺の一言で一瞬、緊張が解れた。が、猿渡課長まで緊張を解いていた。

    「貴様、よくも抜けぬけと。」

    自分が狙われていることにようやく気づいた猿渡課長は、とっさにデスクからデスクを猿のように飛び回り、毒島のデスクまでたどり着くと盾にした。

    「お、おお太田君はわわ、悪くない。そそ、そうだ、全てこの女のせいにしよう。な。な。そうしよう。」

    猿の悪あがきにしては上出来だったかもしれない。何しろ俺は毒島も屠る腹積もりだからだ。

    毒島はこの期に及んで状況が全く理解できていないのか、いつもの阿呆面である。

    俺が刀を握りなおし、間合いを詰めた瞬間だった。

    「ねぇ。太田さん欲求不満でおかしくなったんでしょ。きっとそうね。だからあたしを抱いたらいいのよ。そうしたら落ち着くわよ。きっと。」

    毒島は言うや否や、服を脱ぎだした。そしてあっという間に下着姿になってしまった。

    「ほら、太田さん、そんなもの捨てて、いいことしよ。」

    俺の体に戦慄が走った。どのツラ下げていいことができるのだろうか。

    ただでさえ円筒形に見えた体は裸になると土偶であった。女性としてのあらゆる部分が地球の重力に負けている。しかもパンティーからはこれでもかと陰毛がはみ出ている。

    死を目前に控えた人間は急激に性欲が高まるというが、俺は毒島を見て死にたくなった。

    「堅いのが欲しいの。ね。太田さん。」

    口がぐいっと横に広がったのは精一杯の笑顔なのだろうが、ただの狐憑きにしか見えない。

    あまりの恐ろしさに俺は刀を落としてしまった。

    「ふふ、素直。ね、触ってみて。」

    俺が刀を落とすや否や、毒島は己の陰部に俺の手を無理やり引き寄せた。

    俺は思わず「ひっ!」と小さな悲鳴を上げ手を振りほどいた。

    毒島はそんな俺を見て相変わらず狐憑きみたいな顔をしている。

    そして俺はとうとう冷静ではいられなくなった。

    性欲に負けたのかというと、そうではない。

    こんな化け物に色仕掛けをされて猛烈に頭に来ていたのだ。

    「堅いのが欲しい、と言ったな。これでも喰らえ。」

    俺は落とした刀を拾うために屈むと、そのまま毒島の陰部めがけ、垂直に刀を突き立てた。

    ゴツンと鈍い手ごたえがあった。毒島は穴という穴から噴水のように鮮血を噴出したまま大の字に倒れた。

    「穢れた」俺はなぜかそう思った。死を前に穢れてしまった気がしたのだ。

    残るは猿渡課長だけである。

    「覚悟。」

    俺は毒島の穢れた体から刀を抜こうとした。が、抜けない。

    陰部に入れたのがまずかったのだ。おそらく処女であったからそうとうな締め付けである。さらにそこに来て即死による筋肉の硬直。そして切っ先がちょうど下あごを貫いたあたりで止まっていた。完全に体を貫通しているせいで、しっかりと固定されてしまったのだ。

    おまけに刀の柄が血液やら体液やらで滑ってしまう。

    そうしている間に猿渡課長はこのビルから逃げ出そうとしているし、他の同僚が110に電話している。

    「えぇい、この太田、一生の不覚!」

    俺は刀を諦め、刃引きの仙台国包で一閃した。

    ボゴォッ!と鈍い音を立てて、猿渡課長は吹っ飛んだ。

    もはや虫の息、風前の灯である。

    俺は声高に叫んだ。

    「よく聞け。我が牛島建設は社長の私利私欲により倒産の危機に瀕した。にもかかわらず、社長は専務に、専務は部長に、そして部長は課長へ。そして課長はこの俺に責任を押し付けてきた。こんな理不尽が許されるはずが無い。そして一つ間違えばこの責任は俺ではなく諸君だったかもしれぬのだ。故に俺は剣を取った。残るは逆賊、猿渡のみ。諸君ら正義の刃が下される瞬間をその目に焼き付けるのだ!」

    俺に喝采が送られた。そう、俺は正しいのだ。冷静になれば誰でもこうなるのだ。

    ヤンヤ、ヤンヤの喝采に俺は晴れがましい気持ちでいっぱいになった。

    「とどめを!」

    その声で俺は我に帰った。そうだ。最後まで成し遂げなければ。

    俺はゴルフクラブを手に取った。

    猿渡課長はさっきの一撃がよほど効いたらしく、息も絶え絶えである。

    しっかりとクラブを握りなおし、足を肩幅ほどに開いた。そしてそのままアドレスに入った。

    グワコーンというとてつもなく鈍い音と共に、猿渡課長の首がすっ飛んでいった。

    見事にオフィスの窓を突き破ったのを見た同僚たちは「ナイスショット」の喝采を浴びせた。我ながら久々にいいショットだった。

    「さて、仕事に戻りますかー。」

    言うなり各々のデスクに戻り仕事を始めた。

    俺もデスクに座りPCを立ち上げた。

    October 21

    From下克上

    誰だってどうしようもないくらい
    落ち込んでしまうもの。
     
    どうやったって避けられないし
    どうやったって逃げられない。
     
    だからさ。
    思い切り落ち込んで。
    それでさ
    生まれてきた頃から
    今という瞬間を振り返ってみてよ。
     
    確かに今は最悪かもしれない。
    でも、あの時だって最悪って思わなかった?
    そんな時、なかった?
    僕はあるよ。山ほどある。
     
    自分で努力して改善できたものもあれば
    放っておいたら解決していたこともあったな。
     
    それにさ。
    生きていて良かったーって思える瞬間があった。
    きっとそれはあなたにもあった。
    たぶんそれはまたやってくるよ。
    もうすぐそこなんだよ。
     
    だから
    今が最悪なんじゃないかな。
     
    僕なんかさ
    仕事を首になって、この年で無職になって、
    収入が無いから親を頼って、
    ギャンブルで生活費を捻出して
    はっきり言ってクズだよ。人間の。
    ろくでなしってやつだ。
     
    でもそんなろくでなしでも
    脱出したいからもがきまくってる。
    もがいていたら、笑える日が来ると信じて。
     
     
    僕はあなたの笑ってる、その顔が好きです。
    モニター越しで見ることはできないけど
    一途バカを読んで笑ってくれてるあなたが好き。
     
    だから少し休んだら、また笑ってやってください。
     
    To 一途バカに関わるすべての人たちへ。
    October 19

    下克上X乱歩『中秋の横濱』

    さて、じょじょに盛り上がってまいりましたバカ騒ぎ。
    今年もワタクシ、お出かけしてまいりましたぞ。
    乱歩に逢いに。
     
    最寄り駅から石川町まで電車に揺られ、
    僕と女房さんは元町へ。
    以前はTySHOPがあったので、よく行ったのだけど、
    撤退してしまったので、見所も無くなり、ぶらぶらと。
    パンが大好きな女房さんはウチキパンでいくつかパンを。
    ポンパドールは横浜でも買えますが、
    ウチキパンは元町にしか店舗がないのです。
    小麦の甘みがきちんと残っている美味しいパンを作っています。
     
    ウチキパンを出ると目の前に坂があるので、そこを登る。
    右手はずっと外人墓地。
    少々、急な坂なので息が上がる。
    でも登りきったところには『みなとの見える丘公園』がある。
    ここからの眺めはやっぱり素晴らしい。
    ここは元町~みなとみらいエリアではもっとも標高が高いので、絶景さ。
    でもカメムシがめっさいて(汁)臭かった(爆)
     
    相棒のbbfでぱちりしながら、目的地へ。
    もうちょっと先なのです、今回の目的地は。
    大佛次郎記念館の横を通り抜けて行くと、そこは雪国であった…わけねぇよ。(使い古されたネタで申し訳ない)
    実はこの横浜の森の奥に神奈川近代文学館がある。
    数年前まで全く知らない場所であったのだが、
    物書きを志してからご縁が深くなった。親密なの。うふふ。
    おととしは荒俣宏大先生と紀田順一郎大先生の対談を拝聴しに。
    去年はかこさとしさんのだるまちゃん展覧会を拝見しに。
    そして今年は…
    そう、僕が愛してやまない江戸川乱歩の企画展だ。
    今まで日本推理作家協会の講演を拝聴したり、立教大学にある乱歩邸を見学したことはあったけれど、
    本格的な展覧会は初めてなので、期待して中に入る。
    ちなみに内部は撮影禁止なので興味のある方は足を運んでいただきたい。
    11月15日まで開催していますので。
     
    乱歩の生い立ちから終焉までをしっかりと展示。
    貴重な資料の数々には驚かされる。
    乱歩だけでなく平井家のお歴々も見ることができる(乱歩の本名は平井太郎なのです)
     
    江戸川乱歩という名前を聞いて、あなたはどんなイメージを抱くだろう?
    少年探偵団と二十面相の戦いを書いた児童推理小説作家?
    エログロを押し混ぜた変態推理小説作家?
    パラノイアばかり描いていたパラノイア作家?
     
    おそらく大体はこんなイメージを抱いているのではないかと思います。
    そしてそれら全てが乱歩なのです。
     
    江戸川乱歩は戦前と戦後で大きくやっていたことが異なります。
    多くの作品は戦前に書かれたもので、著名な作品もほとんど戦前のものです。
    戦後の乱歩は現在の日本推理作家協会の前身である探偵作家クラブを設立し、
    後進の育成に力を注いでいました。
     
    また、乱歩は早稲田大学を最優秀の成績で卒業後、
    さまざまな職を転々としながら、執筆していました。
    推理小説作家としてデビューするまでにはかなり時間を要しています。
    二銭銅貨で本格的なデビューをするのですが、これも支援者の後押しナシでは難しかったかもしれません。
    しかしながら、作品のクオリティーは高く、今、読んでもじゅうぶんにおもしろいものです。
    実際、この作品で高い評価を受けて、専業作家としてやっていく決断をしたとのこと。
    そして知人のアドバイスにより、推理小説以外の作品も執筆していくようになるのです。
     
    当時、昭和初期です。日本にはまだ本格的な推理小説というのは、あまり存在していませんでした。
    そこで乱歩は海外の高名な推理小説の翻訳なども携わっていきます。
    当然、エドガー・アラン・ポーの作品にも触れていますから、
    ここから江戸川乱歩というペンネームを生み出しているわけです。
     
    そしてD坂の殺人事件、人間椅子、パノラマ島奇談、淫獣などなど、
    無数の作品を生み出していくのですが、
    当時としては過激な描写もあり、日本が戦争に傾いていくにつれて、
    乱歩の作品は検閲に遭い、発禁処分になってしまったりするわけですが、
    乱歩からすれば忸怩たる思いであったことは想像に難くないでしょう。
     
    さて、もっと乱歩について詳しく知りたければ、それはあなた自身でどうぞ。
    ここではあくまで僕と乱歩がメインですので。
    実はここまでが前書きなのだ。長すぎるだろう(笑)
     
    僕が初めて乱歩に触れたのは小学3年生のときだ。
    学級文庫に少年探偵団シリーズの『黄金豹』があった。
    昔から読書好きだったので、なんとなくタイトルに惹かれて読んでみると、
    今まで読んできた児童文学とは全く異なるおもしろさがそこにはあった。
    僕は読み終わるとすぐにオカンにおねだりした。
    ゲームソフトやマンガはなかなか買ってくれなかったオカンだが、
    書籍に関しては別で、わりとすぐに買ってくれた。
    そして僕が選んだのは少年探偵団シリーズの『地獄の道化師』だった。
    まずタイトルに惹かれた。だって地獄ってついてるから、怖そうでしょ?
    しかも道化師だ。ピエロだ。ピエロほど怖いものはない。笑顔の下で何を考えているのかわからないもん。
    だが、実際は僕の予想をはるかに上回る恐怖に襲われるのだが…。
    この『地獄の道化師』はドラマ化されたりもしているのだが、
    実に子供向けではないというか、人間のドロドロとした怨恨による連続殺人事件を
    明智小五郎が解決していくという話。
    まったくもって子供向けとは思えないのだが、どうして少年探偵団シリーズなのだろう…。
    だが逆を言えば、今、読んでもなお怖いと思える内容である。
    そして僕は併録されている『心理試験』にまたはまった。
    これが『地獄の道化師』とは正反対の本格的推理小説だったというのも大きいね。
    何しろ読者に犯人を当てさせるという趣のものではなく、
    犯人が犯行に及ぶ過程、濡れ衣を着せる相手選び、そして自分がうまく逃れる術を巧みに描いている。
    そしてここで登場する検事が表題どおり心理試験を行う。
    どういうものかというと、検事が単語を読み上げる。その単語から連想した単語を被疑者が答え、
    その答えが出るまでの時間を計って追い詰めていくという趣旨なのだ。
    読んでいただければ分かるのだが、実際に計測された時間を表にしたりしていて、
    実にリアルで緊迫感溢れる仕上がりになっている。
    この『心理試験』は少年探偵団とは関係なくて、乱歩初期の作品なので、
    江戸川乱歩傑作選や江戸川乱歩短編集などでも読むことができます。おススメです。
     
    と、この濃い内容の一冊を読了して、僕は乱歩にはまる。
    『妖怪博士』『怪奇四十面相』『黄金仮面』『二十面相の復讐』を立て続けに買ってもらった。
    そして図書室で『青銅の魔人』や『妖人ゴング』『三角館の恐怖』など、それこそほとんど読んだ。
    同時並行して、アルセーヌ・ルパンやシャーロック・ホームズなどの海外作品も読み始めた。
    そしてやはり乱歩に多大な影響を与えているだけあって、エドガー・アラン・ポーにもはまった。
    『モルグ街の殺人』や『黒猫』『黄金虫』などが収録された本を買ってもらった。
    つまり僕は小学校3~6年生にかけて推理小説にはまっていたのだ。
    親父が松本清張の著作をたくさん持っていたので、何冊か読んだりもした。
    ただ、小学生の頭には松本さんの書く心理描写が難しすぎて、イマイチ、おもしろくなかったけど。
     
    余談だが僕は当時、本当にバカだったので、少年探偵団に入りたくて仕方が無かった。
    だから僕はタウンページで少年探偵団を探し、見つからなかったので、
    今度は明智小五郎探偵事務所を探したくらいバカである。
    小林少年より役に立つと思い込んでいたのだから、我ながら本当にバカだ。
     
    どっぷりはまった乱歩だったが、中学生の頃はほとんど読んでいない。
    中学に上がると、僕は夏目漱石や太宰治などの純文学系に傾いていったからだ。
    『坊ちゃん』を読んでゲラゲラ笑い、『走れメロス』を読んで偽善!と投げ捨てたりしていた。
    何よりはまったのはRockだった。文芸よりもRockに僕の興味は大きく傾いていた。
    だからこの時期、僕はあまり本を読んでいない。
     
    だが僕は再び乱歩の世界へ導かれる。
    高校をドロップアウトして、1年間、放蕩した後、僕は定時制高校に編入するのだけど、
    ちょうどその頃、乱歩を手にした。
    今度は屋根裏の散歩者や人間椅子と言った、戦前の乱歩作品に触れた。
    そして乱歩の迷宮にはまり込む。
    乱歩が描くパラノイア、狂人、変態たちの饗宴に僕はどっぷりはまってしまった。
    それは淫靡で退廃的であったのだが、同時に魅惑的だった。
    理由は簡単だ。自分にもある部分だからだ。
    自分の中に眠るパラノイアや変態をつんつんと突かれるからだ。
    乱歩の描写を頭で想像することは実にエロティックだった。
    ことに『芋虫』を読んだときは、そのあまりのエロティシズムとフェティシズムで、勃起したほどだ(笑)
    これほどの作品を書ける作家は古今、乱歩以外に誰がいようか。
     
    今も僕は乱歩の作品を読んでいる途中だ。
    自分では絶対に描けないから、ひたすらに読む。
    僕にとって絶対的存在の作家が乱歩なのだ。
     
    濃密な時間を過ごし、外に出ると秋の心地よい空気が体を駆け抜けた。
    貴女のために、薔薇を。
     
    では引き続き、一途にバカ騒ぎをお楽しみ下さい。
    October 15

    一途Photo『バカ』

    バカ騒ぎ中なので、くだらない写真でも撮ってみた。
     
    笑えなかったら許してチョーダイ。
     
     
    来るべきカタルシス。避けられない戦い。
    真・頂上決戦!!
    ゴジラvsガチャピン 
    怪獣王決定戦ムックはレフェリーですぞ!
    今冬公開!!
     
     
     
    おれ、大仏。
    おれさぁ、青銅じゃん?
    だから錆びんだよ。
    っつーか濡れんのとかマジありえなくね?
    だっておれ大仏だぜ?ありがたいんだぜ?おかしくね?
    人権侵害じゃねみたいな。
    拝みにくる奴が傘差して、
    おれが雨ざらしっておかしいべ。
    むしろお前ら濡れてこいよ的な。
    だからおれも傘を差す。
    チョー楽なんですけど。
     
     
    バカなことをしていたら、た、た、ターミネーターが殺しにきた!!
    げげげ、しかも骨のままだ!
    僕は腹を括った。
    走馬灯が中山競馬場を駆け回った。
    女房さんを想った。
    「もはや、これまで。」
    格なる上はと死闘に挑もうとしたとき、
    奴が僕を助けてくれた。
    「よしよし、坊主、帰るぞ。」
    そう言うと、ターミネーター親子は再び時空の扉に消えていった…。
    ま、まさかうちのターミネーターが父親だったとは…
     
     
    ちなみにこっちの茶色いのはT-600。ターミネーター4に登場した奴で、
    実際の設定では、こっちの茶色の方がデカい。
    が、我が家では逆だ。
    なぜなら、T-800は1万円強。T-600はUFOキャッチャーの景品だから。
    300円だから仕方ない。いいのだ、これで。これくらいなら女房さんのお咎めもない…と願いたい…。
     
     
    何?本当に下らない写真ばっかりだって?
    だから言ったじゃないですか。
    え?何とかしろ?
    しょうがないなぁ…
    夏に泳ぎに行った逗子海岸。
    目の前に見える山を越えると、そこはもう鎌倉。
    お盆過ぎだったので、そんなに人はいなかったかな。
     
    さて、問題です。僕はどこにいるでしょうか?
    さぁ、わかるかなぁ?
    分かった人は教えてね。賞品をあげるかもしれないよ。

    『キッチン一途バカ』

    ま、大したものは作れないんですけども。
    昨日は家庭料理の定番を。
    せっかくバカ騒ぎ中なので載せちゃうよ。えい。
     
    ベジタブルカレー。
    カレー自体はひき肉とたまねぎとじゃがいもだけ。
    あとから茹でたアスパラとオリーブオイルで炒めたピーマンとナスを添えて。
    ついでに純白の柔肌、ゆで卵をちょん。
     
    我ながら美味いです。
    たっぷりのバターでたまねぎをじっくり炒めてますしね。
    カレールーも2種類使ってますし。
    ケチャップにソースにヨーグルトも入ってますし。
    何より愛情たっぷりですし。
     
     
    今日は秋刀魚の塩焼き。
    あ、味噌汁の具が無い…まぁ、うまくごまかそう。
     
    今日もキッチン一途バカは開店です。

    バカフォーラム『一途バカ、それは天性』

    さて、こうして文章を紡ぎだすのは、ちょっと久々ですね。
    『おい、祭りってYouTubeをコピペするだけかよ』とか、言わないように。
    なぜなら…チッチッチ(人差し指をかざして)
    これから本腰入れるからなのだ。わはは。
     
    さて、今回は僕がどうして『一途バカ』と称し、そこにこだわるのかをお話しましょう。
    それは生まれた時から一途バカだったからです。おわり。
     
     
    おっと、簡潔すぎたか。
    正直な話、自分でずっと考えていたわけですよ。
    『はて、おいどん、いつから一途バカだったでごわすか?』
    それでたどり着いた答えが生まれ持った天性のものだったわけですが、
    そこにたどり着くまでにまた考えてるわけですよ。
    『はて、おらが人生、一番最初に一途だったのはなんだべか?』
    アンサー。オカンのボイン(爆)
    も、もとい、そういうことではなく。
     
    と、こんな感じで丸2日間くらい自分の中で漫才が果てしなく繰り広げられ、
    怒涛の争いを勝ち抜いてきたモノ。それはやっぱり『恋』だった。
    あ、今、ありきたりとか思ったでしょ。
    でもさぁ、アタシ思うんだけどぉ、恋って人の本性が表れると思うのぉ(桃井かおり風で)
    文脈が乱れるのでいつもの調子に戻します(汁)
     
    僕が人を判断する基準のひとつに、その人がしてきた恋愛遍歴がある。
    もしくは、只中にいる恋を観る。
    不思議なもので恋愛遍歴はその人の本質を抉り出してくれるのだ。
    いい加減な人間は恋愛遍歴もいい加減。
    言ってることが支離滅裂な人間は恋愛遍歴も支離滅裂。
    ビシっと筋の通った人間は恋愛においてもビシっと筋が通っている。
    二十歳越えの童貞は優柔不断(笑)
    とか、まぁ色々と僕は参考にしている。(つまりあなたは参考にされたかもしれないね。ぷぷ)
    だから僕に対して『最近、いい女がいなくてよぉ』とか言うと、
    『…おめぇがいい男じゃねぇからだよ』と突き放されるだけである。
    根本的に『いい人』の周りには類は友を呼ぶで『いい人』が集まる。
    逆も然りである。(ってことは僕の周りにしょうもない人間がいるのは…げげっ)
    おととしの夏ごろだろうか、僕は自身の恋愛遍歴を私小説として掲載した。
    『温かい時々、寒い。ところによって苦い。』だったっけな(覚えておけよな…)
    これを綴ったことも載せたこともけっこう僕にとっては苦しくて、
    でもこうすることで僕という人間をより分かってもらえる気がしたので思い切ったわけです。
    僕がしてきた恋愛から、僕という人間が見えてくる。そう思ったので。
    ただの独りよがりかもしれないけども。
     
    自慢じゃないが、僕は恋に関しては一途だ。だから一途バカと名乗っている節もある。
    もちろんそれだけじゃないけれど、そこもひっくるめての一途バカだ。
    僕は一度、恋に落ちると100%可能性ナシと言われるまで諦められない。
    だからといってデートの誘いをするわけでもない。
    ただ、想いを伝えて煩悶するだけなのだ。
    何度も書いたけど、僕は『付き合ってください』が言えない。厚かましくて。
    だってそうでしょ?こっちは好きだけど、相手はわからない。
    なのに一方的に好きという気持ちを押し付けるなんて、厚かましい。
    だから僕はいつも『好きです』とかしか言わない。
    女性からするとこれはけっこう面倒な男だと思う。
    『で・・・?何?』みたいな感じになる気がする。
    というか実際、そうなって来たんだが…(汁)
    まぁこれも何度も書いてきましたが、僕は『好き』という気持ちを伝えればそれで幸せなのだ。
    付き合うとか付き合わないとかは二義的問題に過ぎない。
    僕は、自分の想いを伝えられないことがもっとも辛い。
    好きな人に好きと言えなかったり、嬉しいことを嬉しいと言えなかったり。
    落ち込んでる友人をうまく励ませなかったり。
    そういうことが一番、辛い人間なのだ。
    じゃあもしも、そんな僕が告白をして、流れとして付き合うことになったらどう感じるか。
    『人生、薔薇色。』
    冗談ではなく、本当にそう思う。
    じゃあお前は恋をするためだけに生まれてきたのか!?という声が聞こえそうだが、
    それは違う。
    恋が実った時、それは強大な後押しになるという意味での薔薇色だ。
    『なんて素敵な恋人ができたんだ!!よぉぉぉっしゃぁぁ!この勢いで仕事も頑張ってやるぅぅ!!』
    というような心の雄叫びが聞こえないかな?
    というか、あなたにも経験、ないですか?
    いい恋をしていると、人生が順調。
    恋にこだわりすぎるのは愚行だけど、ほったらかしとくのも愚行なのよ。
    恋をなおざりにしておくのは、自分をなおざりにしておくようなもの。
     
    と、書いてはみたものの、恋にこだわると身の破滅を招く恐れもある。
    なぜなら恋は愛に至るひとつのとっかかりに過ぎない。
    せっかく叶った恋。しかし愛にならなければ、いずれ破綻してしまう。
    不思議なもので恋というのには残念ながら厳しい現実が対峙している。
    恋にうつつを抜かしていると、あっという間にダメ人間になる場合もある。
    中には犯罪行為に手を染める輩も出てくる始末。
    僕自身、燃えるような恋の只中にいたとき、いっそ駆け落ちして知らない街で暮らしたいと思ったことがある。
    だがそこで失うものは甚大だ。
    親兄弟、友人、仕事すべてを失う覚悟がいる。
    そしてそれを相手にも求めなくてはならない。
    残念だが、もはやこの時点で恋ではないのだ。ましてや愛でもない。
    相手に対して対価を求める行為は、恋愛においては不要なのだ。
    別にアガペーとエロスの話をしているわけではないです。
     
    僕個人の考えだから、それはまぁ色々なご意見もあるでしょうが、
    今、世の中の男子はムッツリスケベ…じゃない草食系か、なんかおじさんよくわからないけどさ、
    女性に対して貪欲じゃないとかなんとか。
    だから女性が男性を誘うみたいな風潮があるようですが、
    僕自身、この草食系なる概念に当てはめてみると、まぁ見事な草食系なわけです。
    でもたくさん恋はしてきた。愛も経験した。アヴァンチュールもあったかもしれなくもない。
    だから思う。草食系なんてのはまやかしだ。妄言だ。
    踊らされるな、メディアに。
    でも二十歳越えの童貞は信頼できない(笑)
    草食系男子って中にも、理由があってそこにカテゴライズされてる人もいるわけだ。
    夢があるから恋愛はいらないとかさ。
    じゃあ肉食系女子は何にも無いのか?
     
    そうなんじゃない?だからそんなに必死なんでしょ。
    自分のアイデンティティーを証明する方法が他にないから、
    それを恋愛に持っていく。
     
    違うかな?
    もっともここの読者に肉食系女子がいないからわからんけども。
     
    草食系男子よ。
    一度くらい、恋に焦がれて身がよじれるような想いを経験することを勧める。
    最近の男子は男同士で群れすぎ。
     
    たぶん、僕はちょっと変…というか一途バカだからだけど、
    やっぱり最近のカップルとか見てると、何か変。
    ファミレスのテーブルに向かい合って座って、お互い無言でケータイいじってたりさ。
    僕なんか女房さんと知り合った頃、素寒貧だったから、いつも公園でおしゃべりしてた。
    夕方くらいから終電近くまで。
    それで帰ってからまた電話したりしてた。
    そうやって少しでも絆を深めて、距離を縮めてって努力してきた。
    街中のCafeとかで微笑ましいカップルをあまり見かけないんだよね。最近。
     
    ゆとり教育で恋愛も緩んじゃったのかなぁ?
    なんかついでに貞操観念も緩んでる気がする。
    貞操観念って言葉がもはや古いのか?
     
    なんだか話があっちゃこっちゃ飛びましたが、今回、実は僕が一途バカだと認識した記憶を書こうと思ってました。
    ここからが本題?!前置きが長すぎるぜ…
     
    今を遡ること、元禄元年…っと行き過ぎた(爆)
    えっと僕が小学校1年生のとき。
    僕は猛烈な恋をしていた。なんてマセたガキなのかしら。
    好きだったのは同じクラスのアガワさん。
    勉強もできて、運動神経もよくて、ドラえもんに出てくるしずかちゃんのような女の子だった。
    僕はアガワさんが大好きだった。
    当時、純粋無垢で一途バカだった僕はそれを公言していた。
    結婚したいとまで言っていた記憶がある。
    当時、1年1組にはポストがあって、クラスメートに手紙が出せるシステムがあったのだが、
    たぶん限りなく毎日に近いペースでアガワさんに手紙を書いていた気がする。
    『好きです。アガワさんのことが好きです。』とかなんとか。
    アガワさんからすればいい迷惑だったろうと思う。
    僕がそのとき、長身で運動神経抜群、頭脳明晰だったら多少、歴史は変わったかもしれないが(変わんねぇって)
    当時の僕は輪をかけた鈍間。運動神経もイマイチ。
    ただよくクラスメートを笑わせていた。
    志村けんが大好きだったから、マネをしたり、お楽しみ会で当時、流れていたテレビコマーシャルを再現したりしていた。
    そういう意味ではおもしろい男の子だったかもしれない。
    小学校1年生なんてのは男子も女子も関係なく遊んだりする。
    アガワさんとは同じ社宅だったからよく遊んだ。
    20年以上経った今でも覚えているんだから、本当に好きだったんだろうな。
    しかし、運命は2人を引き裂いた(くっついてねぇよ)
    3年生のクラス替えで別のクラスになり、さらにアガワさんは転校してしまったのだ。
    さよならも言えずに。
    それから僕は二度と、アガワさんに会ったことはない。
    もっとも今、会ったとしてもお互い誰かわからないけど。
     
    そして僕はこの記憶を振り返っていて、ふと気づいた。
    僕がこの後、女性を好きで好きで堪らなくなるのに実に10年近くかかっていることを。
    アガワさんに毎日、出していた手紙がラブレターだったとして、
    僕が次にラブレターを渡した女性は中学3年の時だから、
    その間はまったく恋していなかった。っていうかしなくてもいい年齢という解釈もあるが。
    まぁ中学3年にもなれば羞恥心やら、配慮やら、遠慮やらで公言こそしなかったけれど、
    ずいぶん忸怩たる思いを味わった。
    というのは僕はずいぶん倒錯していた時期だから。
    ひねくれていて、ハイパー嫌な奴。
    タイムマシンがあったら殴りにいきたい。
    まぁそれはコンプレックス故とでも言いますか、
    クラスメートが部活だ、進学だ、友情だと何かしらに打ち込んでいる中、
    僕はな~んにも打ち込めなかった。どれもやってもはまらない。
    一途になれなかった。
    そこにやってきた恋。
    もちろんうまくいくはずなんてなかった。
    それでよかった。
    ここでうまく行っていたら、僕は一途バカじゃなかったと思うし、
    男を磨くことの意味を見出せなかった。
    僕にとってこの失恋は大きな意味を持っていたように思う。
     
    それから3年の時を経て、僕は初めて愛を知る。
    一生懸命、精一杯、愛した。
    18のガキんちょが4歳年上の女性を必死で愛した。
    最後は別れたけれど、無駄じゃなかった。
     
    僕は愛する人と結婚することが恋愛における大前提だ。
    結婚が見えない人とは付き合えない。
    先が見えないのが嫌なのだ。
    だらだら付き合いたくないというか、(10年付き合って結婚してねーじゃんとか言わないように)
    ありきたりな言葉だけど、一生、一緒にいられる人じゃないと付き合いたくない。
    つまり僕が好きになる女性は、ずっとそばにいて欲しい魅力を持った女性ばかりだった。
    そう思うと、6歳の頃の僕と今の僕にどれほどの違いがあると言えるだろうか?
     
    少なくとも恋愛において、僕は間違いなく『一途バカ』である。
     
    だがそれだけだとものすごく軽薄というか薄らバカな感じがするので、
    そうではないということの証明を追々。
     
    あなたは一途バカになれますか?
     
    それから、アガワさん、元気かなぁ…
    October 12

    ベストヒット一途バカPart2

    さて、一旦、更新したPart2ですが、
    容量の関係なのか、動画がきちんと表示されずに抜け落ちてしまったので、
    改めて。
    今回からはリンクを貼るのでそれでご容赦を。
    何しろ載せたいアーティストが多いもので。
     
    そんなPart2はドメスティック・ラウド。
    つまり国内の骨太Rockをお届けしたいと思います。
    トップバッターはこちら。
      
    オープニングなので、こちらは動画を載せちゃいましょう。
    ちなみにこの映像は『PSYENCE A GO GO Tour』のオープニングです。
    hideというと、『X JAPANのギタリスト』というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、
    はっきり言うと、hideのソロワークはそれを凌駕するものだと思います。
    通算3枚のオリジナルアルバムを出していますが、
    どのアルバムもインダストリアルやコアなどのRockを絡めた非常にセンスのいい仕上がりになっています。
    特にこの『POSE』が収録されている2ndアルバム『PSYENCE』は珠玉です。
    hide=ヴィジュアルというイメージを見事に払拭してくれるでしょう。
    そしてhideがX JAPAN解散後に本格活動させていたzilch。
    こちらも非常にクオリティの高い作品で、ドメスティックとは思えません。
    試しに聴いてごらんなさいな。
     
    どうです?このセンスの良さ。わかるかなぁ?わかるといいなぁ。
    爆音で聴きたくなるRockでしょ。
    hideはzilchで世界にその名を広げることができただろうと推察できます。
     
    さて、次に紹介するのは、hideとも所縁のあるバンドです。
    その名はD’ERLANGER!
    先日、彼らのパフォーマンスを生で見たのですが、半端ないカッコよさ。
    僕が特にぐぐっとやられたのはTetsuのドラムですね。
    まず音が非常にデカい。ここまでデカい音で叩く人はなかなかいないです。
    そして手数がすごく多い。ドラムがちゃんと楽器として成立しているんです。
    そこにCipperのエッジの効いたギターがリフを刻み、
    Kyoの低音ヴォーカルが響き渡る。
    Seelaのベースはメロディラインを奏でる。
    素晴らしいくらい個性が前面に出ていて、なおかつまとまっている稀有なバンドです。
    やはり80年代という怒涛の時代を駆け抜けただけありますね。
    ちなみに現在ヴォーカルを務めているKyoとドラムのTetsuは、
    かつてhideと共に横須賀サーベルタイガーでインディーズ時代、大暴れしていたのです。
    hideのトリビュートアルバム『hideSpirits』にも参加しています。
    Kyoが加入する前のD’ERLANGERはハイトーンヴォーカルのメタル系バンドだったのですが、
    3代目であるKyoの持ち味は低音。
    僕はここがバンドの明暗を分けた気がします。もちろん、いい意味で。
    2007年に再結成して、今年も精力的に活動しています。
    11月にはニューアルバムも発売になりますので、気になる方は要チェック!
     
    さぁもっとラウドに行きましょう!!
    ここで登場、TheMadCapsuleMarkets!!(略してTMCM)
    この曲は『OSC-DIS』というアルバムの一発目に収録されています。
    今から10年ほど前、僕は猛烈にうるさい音楽を探していました。
    メタル系ではなく、もっと図太い音を探していたのですが、
    そのとき、手に取ったのがこのアルバムでした。
    試聴もせずに買ったのですが、プレイヤーから流れてきたサウンドに思わずニンマリした記憶があります。
    元々、コンピューターサウンドが好きなので、まさにドンズバというやつでしたね。
    惜しむらくは現在、実質的に解散状態にあることです。
    そしてメンバーはそれぞれ新たなプロジェクトを立ち上げて。
    コンピューターの上田さんは『AA=』
    サウンド的にはTMCMに近いですね。
    コンピューターばしばし使って、アグレッシヴなサウンドを作っています。
    けっこうツボな方も多いのでは?
    ヴォーカルだったKyonoは『WAG-DUG』を立ち上げ。
    こっちもコンピューターをガンガンに用いて破壊力抜群のサウンドになってます。
    もはやKyonoのヴォーカルがぶっちぎれていて、ノイズの領域です。褒め言葉ですよ、もちろん。
    僕はこれを聴きながら読書したり、昼寝したり。
    どちらも破壊力が心地よいですよね。
     
    それではドメスティック・ラウド、最後はこちら。
    hideに始まり、hideに終わる。
    やはり僕にラウドなRockを植え付けてくれたのは、hideですから。
    この曲がおそらくhideの中で一番、プレイすると疲れます(笑)
    んでもって、ライヴではなくPVを選んだのは、まぁ観ていただければわかるでしょう。
    すんげぇカッコいいからです。
    当たり前ですがこの曲もライヴではきっちり演奏されています。
     
    実は…というかご存じない方のために一つ。
    hideはソロツアーの時、ほとんどギターを持たないんです。
    ほぼヴォーカルに徹して、ギターはKIYOSHIとPATAに任せています。
    なので激しい楽曲も歌いこなしてしまうわけです。
    ちなみにレコーディングではギターもベースも自分で弾いていたりします。
    作詞、作曲はほとんど自分でやってましたしね。
    なかなかいないですよ、こんなスゴイ人。
     
    余談ですがhideとギターのKIYOSHIは合体することによって
    『松本KIYOSHI』にパワーアップします。
    でも失敗すると『本間秀人』というただの人になってしまうらしいです(笑)
     
    やはりこうしてhideのことを書いていると淋しくなります。
    あまりに急だったし。いや、誰でも死ぬときは急ですが。
    それでも、やっぱりね。当時は腑に落ちなかった。
     
    そうそう、hideは布袋寅泰とも親交があって。
    布袋のライヴにhideが遊びに来ていたりしたんですよ。
    当時、サポートに同じベーシストを使っていたのも関係あるのかな。
    Chirolynという、それはそれは愉快な男だ。うん。
    もし、hideが今も健在だったら、何かしらの形で布袋とコラボしていたと思う。きっと。いや、間違いなく。
     
    っと、最後にしんみりしてしまいました。
    では、気分治し。
    おまけでChirolynをどうぞ。
    hideがベース弾いてる貴重な映像でもあります。
    にしても、Chirolynは8mmがある家の生まれだったんですねぇ…
    いたずらっ子が…そのまま大人になるとこんな感じになるようで。
    でも、Chirolynのベースはすごいですよ。チョッパーはかなり巧いです。
     
    さて、次回もこんな感じでお届けいたします。
    いっそhideの特集にすればよかったかなとか思ってみたり…。
     
    次回はあるアーティストの特集にしたいと思います。
     
    それでは引き続き、『一途にバカ騒ぎ』をお楽しみください。
     
    ベストヒット一途バカ、SeeYouNext!!
    October 09

    ベストヒット一途バカPart1

    こんばんは、小林克也…じゃない、下克上です。
    今日はアメリカのHotでCoolな音楽を皆さんにお届けいたします。
    オープニングはこの曲から。
       
     
    祭りと言えばPartyです。Partyと言えばもはやこの人しかいないですね。
    アンドリューw.k。
    PartyRockなんてジャンルを作り上げてしまったわけですが、
    この人のアルバムはほとんどこんなテンションです。
    HardRockCafeでは誕生日をお祝いしてくれるのですが、
    その時にこの曲を使ったりもしています。
    アンドリューの最新アルバムは『機動戦士ガンダム』の主題歌をカヴァーしたものです。
    まぁ最近の流れでカヴァーアルバムはもはや一つのジャンルになりつつありますね。
    それがいいか悪いかはリスナー次第というところでしょうか。
     
    続いてお送りするのはこちら。
       
     
    元祖Rock’n’Rollです。
    ビル・ヘイリーがこの曲でこの世にRock’n’Rollを生み出しました。
    50年前なので映像が悪いのは仕方ないです。
    肝心なのは曲。
    全く古さを感じさせないと思いませんか?
    半世紀も前に作られたとは思えないですよね。
    今では膨大なジャンルにわたるRock。
    でもRockの原点は『楽しい』ということだと思いませんか?
    小難しい顔をして小難しいギターソロを弾くよりも
    笑顔でさらりとオーディエンスをBeatに乗せてしまう技術の方が
    僕は大切だと思うんです。
    やっぱり聴いてて楽しくないとね。
    そんなビル・ヘイリーの流れを現代に受け継いでいるアーティスト。
    それがブライアン・セッツァー!
       
     
    ブライアン・セッツァーは元々、70年代にストレイ・キャッツというロカビリーバンドでデビュー。
    世の中にロカビリームーヴメントを巻き起こした人です。
    その後、解散してから一時期、スランプ気味になったのですが、
    90年代にビッグバンドとスウィングロックを融合させた
    ブライアン・セッツァー・オーケストラで大復活。
    Jazzのスタンダードや自身のセルフカヴァーなどの遊び心満載のビッグバンドになって
    グラミー賞も受賞するんですね。
    だいぶ前にペプシのCMで『イチロー』と歌っていたのもブライアンです。
    また布袋寅泰と深い親交があり、
    布袋寅泰の『SuperSoulSession』というライヴで競演したりもしています。
    ブライアンは楽しそうに歌いながらギターを弾いていますが、
    実はかなりテクニカルなギターを弾いています。
    ギタリストとしても超一流なんですよ。
    そして、テクニカルなギターと言えば…
       
    ヴァン・ヘイレン!!
    HardRockに革命を起こしたバンドですね。
    エディ・ヴァン・ヘイレンのライトハンド奏法などのハイパーテクニカルギターと
    デイヴ・リー・ロスのワイルドでセクシーなヴォーカル。
    この曲でテンションが上がらない人とは友達になれないかもしれん(笑)
    ヴァン・ヘイレンというとヴォーカルが、
    デイヴ・リー・ロス時代とサミー・ヘイガー時代に分かれるわけですが、
    僕は断然、デイヴをおススメします。
    エディも約10年前にガンに侵されたのですが、
    見事に克服して復活を果たしました。
    エディの凄いところは、無茶苦茶、難しいソロを
    あの人懐こい笑顔で弾きこなしてしまうことですね。
    やっぱり難しいからって難しい顔されてると、
    オーディエンスとしてはライヴでBeatに乗れないですから。
    プロである以上、エンターテインメントであることを忘れないでほしいですよね。
    そしてエンターテインメント性溢れるライヴと言えば…
       
    こちらは1999年、大阪となっているのでおそらく『RoarOfDragonTour』の映像ですね。
    このTour、僕も行きました。東京ドームへ。
    僕が最初に手にとった洋楽がエアロスミスなんですね。
    ちょうど『NineLives』が出た頃なので、97年ごろでしょうか。
    とにかくその派手派手しいスティーヴンのファッションとハイトーンヴォーカル、
    そしてその横でがっちりポーズを決めてギターを弾いているジョー。
    このツートップが格好良くて。
    それからどっぷりはまって、このTourで初めてライヴを観たのですが、
    とにかく圧巻でした。
    グラムとも違うし、かといってそこいらのHardRockでもない。
    そこにはエアロスミスというスタイルが確立されていたんです。
    この曲を選んだわけは、この曲がダントツでCoolだからです。
    イントロのリフで痺れる。CDだとスティーヴンのまくし立てるヴォーカルでやられます。
    ライヴの一発目はこの曲で!とお願いしたくなるくらいCoolなので、
    この曲を選びました。
     
    さて、Part1はこの辺で終了します。
    Part2はもう少し骨太なRockをお届けしていきます。
     
    それではベストヒット一途バカ、
    SeeYouNext!

    開幕にあたり

    金木犀の芳醇な香りに包まれ
    妖艶な秋月を見つめる
    馨しいまでに鼻を擽るのは
    淫靡な吐息
    8Beatを刻みながら
    艶やかな花弁にKiss
    溢れる蜜は
    静謐であり続ける理性を
    宇宙の彼方へ葬り去る
     
    辿り着くのは
    無限のエクスタシー
    そしてオーガズムへと昇華する
    幽玄なる銀河で
    たゆたうランデヴー
    サターンのリングでロンド
    恍惚の遊泳に
    集い惑う魚たち
     
    我が導かん
    堕落への巡礼
    背徳を敬い
    礼節を愛でる
    獣を愛し
    リヴァイアサンを討伐せん
     
    我が名は下克上
    集えユグドラジルの下へ
    反旗を持って迎えようぞ
    October 07

    開幕宣言

    台風が接近していますね。
    すいません、僕が嵐を呼ぶ男なばっかりに(笑)
     
    そう、嵐を呼ぶ企画。
    今年もいよいよ開幕です。
     
    一途バカ3周年記念祭
    『一途にバカ騒ぎ』
    10月8日より満を持して開催いたします。
     
     
    毎年恒例の看板でございます。
     
    去年は上洛したり、柴又を散策したり、
    daenyさんやtsubomiさんから寄稿していただいたりと
    大変な盛り上がりでした。
     
    今年は看板に書いてある通り、
    音楽や映画などを中心に盛り上げていきます。
    あえて副題をつけるなら『著作権?何それ』で(爆死)
     
    どうぞご期待ください!
    なんせ僕、ほら時間いっぱいあるんで。
    失業中だからね。はっはっはっはっはっはっは~ん!!
     
    頑張るぞい。
    いろんなこと。
    October 05

    映画の日

    今日は桜木町まで映画を観に。
    デンゼル・ワシントンXジョン・トラヴォルタ競演の
    『サブウェイ123 激突』がどうしても観たかったので。
    なんせ僕はトラヴォルタの大ファンですから。
    新聞でスケジュールを見たら、今週までだったので駆け込み。
     
    悪役のトラヴォルタというのは、僕にとっては最高のシチュエーション。
    普段の優しい素顔も好きなんだけど、
    悪役を演じたときのキレっぷり、ワルっぷりは抜群だ。
    堂々としていて、清清しさまで感じるほど。
     
    この作品でも期待を裏切ることなく、
    頭が冴えまくったキレやすい悪役を巧みに演じていた。
    『ソード・フィッシュ』のガブリエルと『ブロークン・アロー』のディーキンズを足して割ったような感じ。
    ピンと来ない人は上記の作品をよく観ておくように(上から目線ですまん)
     
    まだ公開しているので内容については触れません。悪しからず。
     
    今年2回目の映画館。
    『ターミネーター4』以来だから、割と短いスパン。
    映画好きな割には映画館に行く率が低いという…(汁)
    だからといってレンタルする率も低く…(汁)
    気になったら買っちゃうのが一番なので(だから増える。置く場所ないのに)
    で、女房さんに怒られる。ははは。
    ちなみに今年はもう1本、トラヴォルタの映画が公開を控えているので、
    もう1回、映画館に行くのが決まった。
     
    やっぱりスケールの大きい映画は映画館で観たほうがいいですよね。
    迫力が段違いだもの。
    いくら自宅のTVが大きかろうと、音響が良かろうと、
    映画館には敵わないんだから。
    って14インチブラウン管で映画観てる僕が言うのも何ですけど…。
    あ、笑ったな。くそー。プラズマに買い換えてやる!…いつか(汁)
     
    帰りにちょっくらホームセンターで買い物をして、
    歩いて横浜まで戻る。
    桜木町~横浜なんてもう歩き慣れたものです。
    庭です、庭。
     
    Cafeでコーヒータイム。
    ミルクレープとブレンドコーヒーを頂く。
    コーヒー…美味い(笑)
     
    それからルミネでウィンドゥショッピングを。
    真っ赤なレザーを試着してみたり、
    スーツを眺めてみたり。
    女房さんに似合いそうな服を薦めてみたり。
    10年も一緒にいるとお互いのセンスは把握できる。
    そんな時間がけっこう愛おしかったりする。
     
    スーツもずいぶん袖を通していない。
    というか、ウエストがゆるゆるで直さないと着られなくなってしまった…はは。
    もしかしたら新しい仕事はスーツかもしれない。
    それも悪くは無い。
    スーツにはスーツなりのお洒落があるから。
    少なくとも制服よりは遥かにいい。
    こういうこと言ってるから仕事、決まらないのかな…(汁)
     
    今日は女房さんが揚げ物を作ってくれています。
    僕は作れないから。
    だって怖いんだもん。
     
    台風が接近してくるらしい。
    『一途にバカ騒ぎ』は嵐を呼んでしまうほどに
    魅力的ということで。
     
    もうすぐ始まりますよ。
     
    では、また。